この記事では、「不平」と「不満」と「文句」の違いを分かりやすく説明していきます。
「不平」とは?
不平とは、ふへいという読み方をすべき言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事ですが、否定を表す語である不の漢字に、たいらとか偏りがないといった意味がある平の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ不平は、納得出来ずに不愉快である事を表すのです。
「不平」の言葉の使い方
不平は、要求が受け入れられなかったりして不愉快な思いになっている事を表す言葉となっています。
不平を言うとか、不平を漏らすといった形で不愉快さを言葉や態度に出すという時に使われる事が多いです。
「不満」とは?
不満とは、ふまんという読み方をする言葉となっています。
文字で表記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、~でないや~しないといった否定を意味する不の文字に、みちるや一杯になるといった意味を持つ満の文字を加える事で誕生した言葉です。
そのため不満は、物足りなくて満足しないという意味を示します。
「不満」の言葉の使い方
不満は、物足りなさを感じて、満足していない状態を示す言葉として用いられているのです。
特に望む様な水準に達していなくて気に入らないと感じている時に、この不満という言葉を使用する事が多くなっています。
「文句」とは
文句とは、もんくという読み方をする言葉です。
漢字で記されたこの言葉を見れば分かる事ですが、言葉やぶんしょうといった意味がある文の漢字に、単語が連なってある意味を表す語である句の漢字を合体させる事で完成した言葉となっています。
なので文句は、相手に対する言い分や苦情、文章中の語句といった意味を表現するのです。
「文句」の言葉の使い方 文句は、納得出来ない事の言い分といった意味で使用される事が多い言葉となっています。 他にも、殺し文句、といった使い方で見られる様に、文言といった意味でも使用されるのです。 「不平」と「不満」と「文句」の違い
不平と不満、文句の文字表記を並べれば分かりますが、3つの言葉全てに共通する漢字はありません。
平と満、文に句とそれぞれ違う漢字が使用されています。
所が不平と不満に関しては、同じ不の漢字が最初に使用されている点がややこしいです。
しかも意味合いもやや似ている部分があるので、使い分けを行う際には違いをきちんと覚えておく事が重要だったりします。
ちなみに不平は、要求や望みが満たされない事で不愉快さが言動に出ている状態を表す言葉です。
不満は、物足りなさを感じていて満足していないという状態を示します。
文句は、納得出来ない事や満足出来ない事に対する言い分や、文章中の語句といった意味を表現するのです。
まとめ
3つの言葉全てに共通する漢字はありませんが、不平と不満は同じく最初に不の文字が付くという共通点があります。
その上、3つの言葉は持つ意味のニュアンスがやや似ている部分があるので、それぞれが持つ意味をしっかり覚える事が大事です。
まず不平は、納得出来ずに不愉快さが言動に出ている状態に使われる言葉となっています。
次に不満は、物足りないと感じて満足していない事を示す際に用いられる言葉です。
最後の文句は、主に相手に対する苦情や不服といった納得出来ない言い分等の意味に使用されています。