この記事では、「改悪」【かいあく】と「悪化」【あっか】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「改悪」とは?意味
今起きている出来事をかえって悪くしてしまうことを「改悪」【かいあく】と言います。
改善する反対語であり、自分の勝手な判断ミスによって今の状態よりも悪い結果になってしまい、周囲を驚かせたり、揚げ足をとってしまうことになるわけです。
元々は改めることを否定して非難するという意味があり、自分の失敗を見直すどころか、分からないことはそのままの状態にして放り投げるところが職場で問題が起きたり、人間関係に亀裂を生む結果になってしまいます。
「悪化」とは?意味
状態がしだいに悪くなっていくことを「悪化」【あっか】と言います。
最初はそれほどひどい状態ではなかったのに、時間が経つにつれて病気が「悪化」して起き上がれなくなるとか、観光客が減ったり、輸出したものが売れないといったとき国の情勢が「悪化」するわけです。
たいていは時間をかけて悪い方向に向かうものですが、なかには急激に悪化して国が破綻するといったことを避けたいと思う状況に陥ることもあります。
また、劣化したり、質が低下するといったように、程度が悪くなってしまった状態を表すこともできるわけです。
「改悪」と「悪化」の違い
そのままの状態であればなんとか工夫すればいい状況にできるというのに、間違った解釈や行動で悪くなることを「改悪」といいます。
普通なら今起きている問題を良くするために人は考えて行動するでしょう。
しかし、その反対のことをしてしまうことでひどい有様になるとか、周囲に迷惑をかける結果になるその行為や言動を指すわけです。
「改悪」の例文
・『好きな作品が舞台化されることになったが、改悪されるのは困る』
・『クレジットカードの還元率を改悪する行為は会員の信用を失う』
「悪化」の例文
・『兄がタバコを吸いだすと喘息がまた悪化して酷い咳が出てしまう』
・『同じ女性を好きになった友人との関係が悪化する一方だ』
まとめ
どちらも今の悪い状況を表しますが、どちらを使えば誰がどのように悪くしたのか具体的に伝えたいと思うとき使える言葉になるでしょう。