「絶対」と「絶体」の違いとは?分かりやすく解釈

「絶対」と「絶体」の違い生活・教育

この記事では、「絶対」「絶体」の違いを分かりやすく説明していきます。

2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。

「絶対」とは?

「絶対」「ぜったい」と読みます。

「絶対」は、「他に比較するものや対立するものがないこと。

その様子」
という意味があります。

例えば、ある国の王様が強大な力を持っていて、対抗できるような人がいないという場合は、「絶対君主」などという文章にできます。

また「絶対」には、「他の何物にも、制約や制限をされないこと。

その様子」
という意味があります。

例えば、ある会社の社長が、他の社員や、会社のルールなどに制限されず、自由に振舞えるような状態にある場合は、「絶対的な権力を持つ、わが社の社長」などという文章にできます。

さらに「絶対」には、「どうしても。

何があっても」
という意味があります。

例えば、志望校に合格したい気持ちが強く、何があっても合格したいという場合は、「絶対に志望校に合格する」などという文章を作ることができます。


「絶体」とは?

「絶体」「ぜったい」と読みます。

「絶体」という言葉を使った言葉に、「絶体絶命」という言葉があります。

「絶体絶命(ぜったいぜつめい)」には、「どうにも逃れようのない、差し迫った状態や立場にあること」という意味があります「絶体」「絶命」は、どちらも「九星術」でいう、凶星のため、このような言葉があります。

「九星術(きゅうせいじゅつ)」は、九星によって、運勢や物事の吉凶を判断する術という意味があります。

また「九星」は、古代中国の、『洛書(らくしょ)』の図にあるという9つの星を意味します。

「一白(いっぱく)」「二黒(じこく)」「三碧(さんぺき)」などで、これを五行と方位に配して、人の生まれた年に当てて運命の吉凶を占います。

この「九星術」の中で、「絶体」「この星が現れると、運はきわまり、破滅を招く」という意味があります。

基本的に「絶体」は、「絶体絶命」という言葉でしか使わないため、「絶体絶命」の意味を覚えておくといいでしょう。


「絶対」と「絶体」の違い

「絶対」「絶体」の違いを、分かりやすく解説します。

「絶対」は、「他に比較するものや対立するものがないこと。

その様子」
という意味があります。

一方で、「絶体」「九星術において、この星が現れると、運はきわまり、破滅を招く」という意味があります。

このように、2つの言葉にはまるで違う意味があります。

また「絶対」は様々な場面で使われる言葉なのに対して、「絶体」「絶体絶命」という言葉以外には、基本的に使わないという違いがあります。

まとめ

「絶対」「絶体」の違いについて見てきました。

2つの言葉には明確な意味の違いがありました。

2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。