動物の数を数える時に使う数え方として「頭」と「匹」があります。
どちらも一般的に使われている数え方ですが具体的にどのような基準で使い分ければいいのでしょうか。
今回は、「頭」と「匹」の違いを解説します。
「頭」とは?
「頭」とは、「大きな動物を数える時に使う数え方」です。
「頭」の使い方
「頭」という数え方は牛や馬、象やキリンなど大きな動物を数える時に使います。
由来については諸説ありますが家畜として飼われている牛や馬などを数える時に手綱で結ばれている頭の数を数えて回ったところに由来する、という説が有力です。
競走馬同士を競わせて勝敗を争う競馬では出走する競走馬の数を「頭」で数えており、出走数に応じて「○頭立て」と表現します。
「匹」とは?
「匹」とは、「小さい動物を数える時に使う数え方」です。
「匹」の使い方
犬や猫、猿やネズミなど小さい動物の数を数える時に使います。
「匹」は古くから使われている言葉で元々動物を数える時は全て「匹」という数え方が使われていたとされています。
時代が下るにつれ動物の大きさや種類に応じてそれぞれ数え方が使い分けられるようになり現在では区別されていますが、元々の数え方は「匹」なので動物を数える時の数え方はすべて「匹」に置き換えられる上位語です。
「頭」と「匹」の違い
「頭」と「匹」の違いは「人間よりも大きいか小さいか」です。
「頭」と「匹」は数える動物の大きさによって使い分けられますが基準となるのが人間のサイズです。
牛や馬など人間よりも大きい動物を数える時には「頭」、犬や猫など人間よりも小さい動物を数える時は「匹」を使います。
大きさは最終的なサイズを基準にするのが基本で、その時点では人間より小さくても将来的に大きくなるのが確実なパンダの赤ちゃんは「頭」で数えます。
大切な資産として人間に飼われている家畜や動物園などの施設で飼育されている動物に関しては大きさに関わらず「頭」で数えるのが慣例です。
まとめ
「頭」と「匹」は使い分けに悩む助数詞です。
新聞やテレビなどメディアでも混在して使われることがあるので本来の意味を正しく理解しておきましょう。