特別な知識を学ぶための学校として「専門学校」と「専修学校」があります。
このふたつの学校にはどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「専門学校」と「専修学校」の違いについて解説します。
「専門学校」とは?
「専門学校」とは、「学校教育法第124条によって定められる学校のうち専門課程を擁する学校」を意味する言葉です。
「専門学校」の使い方
中学や航行で学ぶ一般的な教育課程は社会生活に必要な基本的な学問です。
大学に進学するとより高度で専門的な学問知識を学びますが、学問として学べる内容や知識以外にも社会にでる上で必要な知識や役立つ能力は無数にあります。
「一般学校で学ぶ知識とは別に仕事や実生活に必要な特定式を学び能力を修得することを目的とする学校」が「専門学校」です。
学校教育法では教育課程の中に「専門課程」を持つ学校にのみ「専門学校」という故障を認めています。
専門課程とは「高校を卒業したものを対象に専門的な知識や技術を教える教育課程」を指します。
つまり「専門学校」とは「高校卒業社もしくは高校卒業認定を受けたものを対象に専門知識を教える学校」です。
「専門学校」で教える分野は工学や美容、文化や福祉など多岐にわたります。
職業としてやっていくのに必要な専門知識や技術を教えるほか資格取得を奨励し将来の就職や開業を支援します。
「専修学校」とは?
「専修学校」とは、「学校教育法第124条によって定められる専門教育を目的とした学校」を意味する言葉です。
「専修学校」の使い方
「専修学校」は「義務教育では習わない専門知識や技術を学ぶことを目的とした学校」を指します。
法律では「専修学校」に対し「修業年限1年以上」「年間授業数が800時間以上」「常時40名以上の学生が在籍」という3つの義務が課されています。
3つの義務を満たした上で学校教育法が定める「職業若しくは実際生活に必要な能力を育成し、又は教養の向上を図る」という教育目的に合致した教育を提供している学校が「専修学校」です。
「専修学校」には入学資格に制限のない「一般課程」義務教育を終えたものを対象にする「高等課程」高校卒業者を対象にする「専門課程」の3つの課程が認められています。
「専門学校」と「専修学校」の違い
「専修学校」に認められる3つの課程のうち専門課程を設置している学校のことを「専門学校」と呼びます。
「専門学校」は「専修学校」の一種なので高校卒業者を対象にした「専修学校」が「専門学校」です。
「専門学校」の例文
・『美容師になるため美容系の専門学校に通う』
・『高校卒業後は大学に進学するか専門学校に通うか進路に悩んでいる』
「専修学校」の例文
・『入学資格のない専修学校が開口した』
・『一日でも早く社会に出たいので中学を卒業しても高校には入学せず専修学校に進学して専門知識を学ぶことにした』
まとめ
「専門学校」と「専修学校」はどちらも高校や大学以外の進学先として挙がる学校ですが同じものだと混同している人も少なくありません。
ふたつの学校は法律で厳密に区分されており入学資格に違いがあります。
それぞれの違いを性格に知っておきましょう。