この記事では、「敬意」と「敬愛」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
その他、意味や使い方の違い方まで見ていきますので、総合的に役立てられるはずです。
「敬意」の意味
最初に「敬意」(けいい)の意味をご説明致します。
「敬意」の意味としては、対象となる時代や人物を、尊敬するという意味になります。
よって尊敬する人がいる場合は、この「敬意」の言葉の意味はすぐにご理解いただけるはずです。
「敬意」の使い方
次は「敬意」の使い方を解説していきます。
「敬意」を使う時は、相手や時代に対して、尊敬する偉業や人格を持っている方を表現する時に使います。
使い方を書いていきます。
「先の大戦で太平洋に散った英霊には、敬意をこめたいと思います」
この使い方は、第二次世界大戦で散った日本軍の英霊に、「敬意」を表しますという使い方になります。
もうひとつの使い方は、「あの先生はとても素晴らしい人です。
敬意を払いたいと思います」という使い方もあるのです。
この使い方は、先生が人格者であり、敬意を持たれ慕われているという意味になります。
このように使い方は様々あるのです。
「敬意」を使った例文
次は「敬意」を使った例文を書いていきます。
・『彼に敬意を払いたいと思います』
・『敵戦艦に敬意を払って、攻撃せよ』
・『彼の行いに対しては、敬意を払うことはできない』(否定文としても使えるのです)
・『震災時のボランティア活動の方々に、敬意を表したいと思います』
・『敵兵に敬意をこめて、敬礼』
これらが「敬意」を使った例文になります。
例文もこのように色々な使い方ができるので、ノートなどに例文を書いてアレンジなどをしてみてください。
「敬意」の類語
この項目では「敬意」の類語を見ていきます。
「敬意」の類語として挙げられるのは、「一目置く」(いちもくおく)や「慕う」(したう)、「リスペクト」などが類語になります。
これらの意味は、相手の方が実力などを持っていると認める意味や、目上の立場の人に対してリスペクトを表す意味合いで使います。
類語も覚えておくと、使う場面などが増えることでしょう。
「敬意」の対義語
次は「敬意」の対義語を説明します。
「敬意」の対義語は、「礼儀がなっていない」や「無礼」、「失礼」が対義語になることでしょう。
これらの意味としては、相手に対して礼儀がなっていないという意味や意味合いがあるのです。
対義語も把握しておくと、否定文などを考える際に役立つことでしょう。
「敬愛」の意味
ここでは「敬愛」(けいあい)の意味を説明します。
「敬愛」の意味の方は、心から相手を尊敬して慕う心を意味しております。
「敬愛」の使い方
それでは「敬愛」の使い方の方も見ていきましょう。
「敬愛」を使う時は、相手を心からリスペクトし慕う姿勢を意味する際に使うことが多いのです。
使い方の方は、「僕の敬愛するドラマーの方は、非常にドラム演奏がうまい」
この使い方は、非常に分かりやすいでしょう。
そして、もうひとつの使い方をご紹介します。
「敬愛する本が5冊ある」という具合で、人の部分を本に変えることも可能なのです。
「敬愛」を使った例文
次は「敬愛」を使った例文を書きますので、よく見ていってください。
・『敬愛するパイロットが亡くなってしまった』
・『最後の連合艦隊司令長官の、小沢治三郎を敬愛する』
・『敬愛する本がある』
・『心から先祖を敬愛している』
・『こちらが敬愛すると、相手も慕ってくれる』
これが「敬愛」を使った例文です。
例文を参考にして、色々と使い方をご自分で考えてみてください。
「敬愛」の類語
「敬愛」の類語を取り上げていきます。
「敬愛」の類語となるのは、「尊敬」(そんけい)や「仰ぐ」(あおぐ)、「崇拝している」(すうはい)などが類語になります。
意味としては、相手を心から受け入れて、尊敬し生きる糧にしている意味や意味合いで用いることが多いのです。
「敬愛」の対義語
ここでは「敬愛」の対義語を述べていきます。
「敬愛」の対義語は、「軽蔑」(けいべつ)や「侮蔑」(ぶべつ)が対義語になるでしょう。
これらの対義語の意味としては、人を無視したり、ないものとして扱ったり、バカにする意味や意味合いがあります。
対義語の方も理解することで、「敬愛」と「軽蔑」の言葉を用いて、例文なども作れるようになっていきます。
「敬意」と「敬愛」の違い
ここでは「敬意」と「敬愛」の違いをご説明致します。
先ず「敬意」というのは、対象になる人物や時代に対して、心から尊敬するという意味になります。
「敬愛」というのは、対象になる人や本などを尊敬しており尚且つ、心から慕う気持ちがあるということなのです。
共通している部分は、「尊敬している」というのは共通です。
違いについては、心から慕う気持ちがあるかないかということになります。
前者の場合は、基本的に恐れ多くて慕う気持ちが持てないという意味合いが含まれています。
この2つの言葉の違いに関しては以上になります。
「敬意」と「敬愛」の使い方の違い
最終項目では「敬意」と「敬愛」の使い方の違いを解説していきます。
「敬意」というのは、対象になる人や時代を尊敬する時に使います。
よって、「敵ながら見事な戦い方だった。
敬意を表したい」という使い方が「敬意」の妥当の用い方でしょう。
そして、「敬愛」は、対象になる人間や本を尊敬し、心から慕う気持ちがある時に使うものです。
「敬愛する小説家が演説会を開くらしいので、行って来る」という具合で使えます。
前者は相手を称える意味が強く、後者は相手を称えながらも相手に近づきたいという感情が強いのです。
これが「敬意」と「敬愛」の使い方の違いとなります。
まとめ
まとめの方は、「敬意」というのは、対象になる人や時代などを心から尊敬するという意味であり、「敬愛」は、対象となる人や本をリスペクトして、自分が慕う気持ちがあるということになるのです。
両方とも相手に対して尊敬する気持ちがあるというのは変わりありませんが、後者の方はその気持ちに+αで、相手に近づきたいという気持ちがあるのです。