この記事では、「学級閉鎖」と「学校閉鎖」の違いを分かりやすく説明していきます。
「学級閉鎖」とは?
幼稚園や保育所、学校においてインフルエンザやコロナウィルスなど、感染症が流行している時期に行われる措置で、その感染症の観戦が疑われるものが一定人数同一のクラス内で発生した場合、そのクラスを休みにして感染症の拡大を防止する措置です。
なお、扱いとしては欠席扱いになりません。
学校に行ってから学級閉鎖になることが検温や欠席者の人数などで判断されることがあり、学級閉鎖を決行した場合はそのクラス全員が帰宅します。
学級閉鎖中は不要不急の外出は禁止、室内で学習という通達が行われますが、タイミングが予知できるものではないため、復習をさせる程度のことにとどまるケースもあります。
コロナウィルスでの学級閉鎖においてはインターネットを活用して在宅で授業をして、授業が遅れないようある程度準備ができているケースもあります。
学級閉鎖は大学ではクラスの概念がない段階では行われず、ゼミが閉鎖になるケースは新型コロナウィルスの状況においてはオンラインによる授業で対処しています。
「学校閉鎖」とは?
感染症を防止する目的で、学校全体を閉鎖して生徒や教師、職員を学校施設に一定期間入れないようにすることで、学級閉鎖から学年閉鎖を経て学校閉鎖になる場合もあれば、インフルエンザなど感染状態が非常に厳しい場合では学級閉鎖などを通過せずに学校閉鎖に至る場合もあります。
自治体が指示を出した休校指示は、誰が判断したかという違いはありますが、特に生徒や教職員にとっては「学校閉鎖」と意味合いは同じです。
「学校閉鎖」は大規模な学級閉鎖で、感染者が多くいるという前提から、期間中の生徒に習い事への参加を禁止しているケースもあります。
生徒ひとりひとりの生活自体は学級閉鎖時と変わりません。
新型コロナウィルス発生初期の長期学校閉鎖時には短期間で休校への準備を行っているなど、教職員にかなりの負担がありました。
なお、学校閉鎖という言葉は「廃校」というニュアンスを持ち、全学級閉鎖というという見方もあります。
「学級閉鎖」と「学校閉鎖」の違い
「学級閉鎖」と「学校閉鎖」の違いを、分かりやすく解説します。
「学級閉鎖」と「学校閉鎖」はともに感染症などの拡大を防止する目的で行われるもので、ひとつのクラスを閉鎖させる措置が「学級閉鎖」、学校全体を閉鎖させる措置が「学校閉鎖」となり、学年全体では「学年閉鎖」となります。
幼稚園や保育所でも同じような閉鎖は起こりえます。
新型コロナウィルスの状況では全国的かつ長期間に渡っていることからオンライン授業などで対処することもありますが、それ以前のインフルエンザ対処ではやや突発的なため、遠隔授業に対する準備ができず自宅待機的な生活になるのが一般的でした。
まとめ
「学級閉鎖」と「学校閉鎖」は延長線上にある言葉で、学級閉鎖を学校単位にしたものが学校閉鎖となります。
学校閉鎖のほうが基本的には発生率は低くなっていますが、コロナウイルスの問題ではより対処が難しくなっていることもあり、学級閉鎖を経ず学校閉鎖をせざるを得ないケースもあります。