この記事では、「注意」と「留意」と「用心」の違いを分かりやすく説明していきます。
「注意」とは?
「注意」は「ちゅうい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「気を付けること」という意味で、あるものごとに対して気を配ることを言います。
2つ目は「好ましくないことが起きない様に警戒すること」という意味で、事故や災害に巻き込まれない様に慎重に行動することを言います。
3つ目は「第三者が忠告すること」という意味で、他の人が気を付ける様に本人に言うことです。
4つ目は「対象物を認知して、それだけに意識を集中する心の動き」という意味です。
上記に共通するのは「意識を向ける」という意味です。
「注意」の使い方
「注意」は名詞として動詞を伴い「注意する・した」と使われたり、副詞として「注意して」と使われたりします。
基本的に、あるものごとに対して意識を向けて、悪いことが起きない様に気を付けることに使われる言葉です。
「注意」の例文
・『交差点を右折する時には対向車に注意することが大切だ』
「留意」とは?
「留意」は「りゅうい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「あるものごとを心に置くこと」で、単に心に留めておくことを言い、集中するという意味はありません。
2つ目は「気を付けること」という意味で、過去に経験した悪いことを覚えておくことを言います。
上記に共通するのは「心に置く」という意味です。
「留意」の使い方
「留意」は名詞として動詞を伴い「留意する・した」と使われたり、副詞として「留意して」と使われたりします。
基本的に、心の中に置いておき、気を付ける様にすることに使われます。
「留意」の例文
・『今後このようなことがないように充分に留意いたします』
「用心」とは?
「用心」は「ようじん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「心を配ること」という意味で、好ましくないことが起きない様に気を付けることを言います。
2つ目は「万が一に備えて警戒すること」という意味で、注意や警戒を怠らないことを言います。
上記に共通するのは「警戒する」という意味です。
「用心」の使い方
「用心」は名詞として「用心する・した」と使われたり、副詞として「用心して」と使われたりします。
基本的に、万が一のことが起きない様に、警戒を怠らないことに使われる言葉です。
「用心」の例文
・『高齢者には振り込め詐欺に用心する様に伝える必要がある』
「注意」と「留意」と「用心」の違い
「注意」は「あるものごとに対して意識を向けて、悪いことが起きない様に気を付けること」という意味です。
「留意」は「心の中に置いておき、気を付ける様にすること」という意味です。
「用心」は「万が一のことが起きない様に、警戒を怠らないこと」という意味です。
まとめ
今回は「注意」と「留意」と「用心」について紹介しました。
「注意」は「意識を向けること」、「留意」は「心に留めておくこと」、「用心」は「警戒を怠らないこと」と覚えておきましょう。