この記事では、「適当」と「いい加減」の違いを分かりやすく説明していきます。
「適当」とは?
「適当」は「てきとう」と読み、意味は以下の通りです。
「ある条件・目的・要求などに、うまくあてはまること」という意味で、自分がそうしたいと思うことにかなっていることです。
2つ目は「程度などがほどよいこと」という意味で、需要と供給が見合っていることです。
3つ目は「ものごとに手を抜くこと」という意味で、きちんとせずに楽に済ませてしまうことです。
「適当」の言葉の使い方
「適当」は形容動詞として「適当だ・である」と使われたり、副詞として「適当に済ませる」などと使われたり、形容詞として「適当な判断」などと使われます。
基本的に、「うまく当てはまること」と「手を抜くこと」の反対の意味で使われる言葉です。
「いい加減」とは?
「いい加減」は「いいかげん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「仕事を途中で投げ出す様子」という意味で、やるべきことを最後までやらず中途半端にすることです。
2つ目は「相当な程度に達しているのでもう終わって欲しい様子」という意味で、もうたくさんなのでやめて欲しいと思う気持ちを表します。
3つ目は「好い加減」と表記する場合で、「手頃であること」という意味です。
「いい加減」の言葉の使い方
「いい加減」は形容動詞として「いい加減だ・である」と使われたり、副詞として「いい加減にやめてほしい」と使われたり、形容詞として「いい加減な仕事」などと使われます。
基本的に、「仕事を中途半端で投げ出すこと」「もう終わって欲しい様子」という意味で使われ、「好い加減」の場合は表記もアクセントも変わってきます。
「適当」と「いい加減」の違い
「適当」は「うまく当てはまること」と「手を抜くこと」という意味です。
「いい加減」は「仕事を中途半端で投げ出すこと」「もう終わって欲しい様子」という意味です。
「適当」の例文
「適当」の例文は以下の通りです。
・『リーダーとして適当な人物を選ぶ』
・『能力に対して適当な仕事を与える』
・『面倒なので適当に返事する』
・『酔っ払いを適当にあしらう』
「いい加減」の例文
「いい加減」の例文は以下の通りです。
・『いい加減な人で信用できない』
・『冗談もいい加減にして欲しい』
・『いい加減嫌になった』
・『風呂が好い加減だ』
まとめ
今回は「適当」と「いい加減」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。