この記事では、「伝説」と「神話」の違いを分かりやすく説明していきます。
「伝説」とは?
「伝説」とは後世にまで伝わる人や動物が成した偉業や尋常ではない事柄です。
特定の登場人物を中心にしてその人が起こした出来事を当時の人々が語り継ぎ後世に残ったものが「伝説」と呼ばれます。
こういった逸話は誇張された内容や後付された内容も多いでしょう。
ご当地的には事実かどうかは関係なく「伝説」として扱いますが、民俗学的にはある程度事実性があるものだけが「伝説」として扱われます。
「伝説」は主に人の行いが語り継がれたものであり、神仏の類は脇役としてしか出てきません。
「神話」とは?
「神話」とは神にまつわる逸話です。
地球上のあらゆる土地には超自然的な神秘的生物の逸話が各地にあり、それらの存在がどういう存在で何をしたのかという逸話が「神話」になります。
また「神話」はこの世界がどのようにして生まれたかであったり、生まれた直後の世界からどのようにして今の形になったかなど始原的な内容に触れ、「神話」の結果今いる生物や植物が生まれたなど現在の生活に繋がるものも少なからずあるのが特徴です。
「伝説」と「神話」の違い
「伝説」と「神話」の違いを、分かりやすく解説します。
人を中心にして主にその人が成し遂げた偉業が語り継がれたものが「伝説」で、神を中心にしてその神が何をしたかという逸話が「神話」です。
「伝説」はこの世界が誕生した後から現在に至るまでの特定のタイミングで起きた話ですが、「神話」はこの世界が誕生する話やその直後から始まる話も少なくありません。
また「伝説」では現在で言うどこかはわからなくとも当時のどこで起きた話かという地名が伝わっていることがほとんどですが、「神話」は地名が伝わっていないものも多いです。
まとめ
基本的には人が凄いことをする話が「伝説」で、凄い存在である神がなにかする話が「神話」と考えていいでしょう。
「伝説」は凄い出来事の範疇で終わることがほとんどですが、「神話」は世界の成り立ちなど始原的な内容も珍しくありません。