「背景事情」と「問題点」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「背景事情」と「問題点」の違い生活・教育

この記事では、「背景事情」「問題点」の違いを分かりやすく説明していきます。

「背景事情」と「問題点」の違い

「背景事情」「問題点」の違いについて紹介します。


「背景事情」と「問題点」の使い方の違い

「背景事情」は、「普段ものごとの表面に出て来ない部分の理由や状態」に使われます。

そのものごとがそうなった理由や経緯などのことです。

「問題点」は、「そのものごとが持つ、解決すべき部分」に使われます。

厄介な事情や人に迷惑をかける状態などのことです。


「背景事情」と「問題点」の英語表記の違い

「背景事情」の英語表記は以下の通りです。

1つ目は「the story behind」「背景事情となる話」「裏話」という意味です。

“The story behind this matter is a top secret.”
(このものごとの背景事情はトップシークレットだ)
2つ目は「background」で、日本語で「バックグラウンド」と言われています。

“A background in this story is really complicated.”
(この話の背景事情は非常に複雑だ)
「問題点」の英語表記は以下の通りです。

1つ目は「problem」で、日本語で「プロブレム」と言われています。

“The problems of English education in Japan are as follows.”
(日本の英語教育における問題点は以下の通りです)
「問題点」は英語では“issue”または“problem”のように翻訳できます。

2つ目は「issue」「発出」「発刊」「問題」という意味があります。

“We have to improve this issue.”
(この問題点を改善しなければならない)

「背景事情」の意味

「背景事情」「はいけいじじょう」と読みます。

意味は、「ものごとの見えない部分にある事情や隠されている理由などのこと」です。

「背景事情」は、「背景」+「事情」が組合わさってできた言葉です。

「背景」は、元は「絵画などにおいて、主題の後方に描かれる景色や光景のこと」、転じて「話題の中心となる事柄から見えない部分の事情」という意味です。

「事情」「ものごとがその状態に至るまでの経緯や理由」という意味です。

「背景事情」で、「ある中心となるものごとが、その状態に至るまでの経緯や理由で、表からは見えない部分」という意味になります。

「背景事情」の使い方

「背景事情」は、「ものごとの見えない側面にある理由や経緯」に使われます。

「背景事情は~である」「~とい背景事情がある」と使われます。

ただし、「背景」にも「ものごとの事情」という意味があるので、多くの場合は「背景」として使われることが多くなります。

「背景事情」を使った例文

・『背景事情が非常に複雑で説明しにくい』
・『この地域の風習には歴史的背景事情がある』
・『このイベントは中止にできない背景事情がある』
・『背景事情を踏まえた上で報道して欲しいと思った』
・『背景事情を知らない人がとやかく言う問題ではない』

「背景事情」の類語

「舞台裏(ぶたいうら)」
「客席からは見えない舞台の裏側にある所」から転じて「あるものごとの行われる裏の部分」という意味です。

「背後(はいご)」
「背中の後ろ側」から転じて「ものごとの表面に出ない陰の部分」という意味です。

「背景事情」の対義語

「前景(ぜんけい)」
「主題となる人物や風景よりも前側に配置する景色」という意味です。

「問題点」の意味

「問題点」「もんだいてん」と読み、以下の2つの意味があります。

1つ目は「解決すべき事柄として論争や研究の対象となる部分」という意味です。

2つ目は「ものごとの厄介で困った部分」という意味です。

「問題」には、上記の他に「試験で回答を求める問い」「話題になっていること」という意味もあります。

「問題点」とする場合、「特に取り上げる部分」という意味があるので、上記2つの意味になります。

「問題点」の使い方

「問題点」「解決すべき、論争や研究の対象となる部分」「厄介で困った部分」に使われます。

「問題点がある・あった」「問題点を指摘する」などと使われます。

複数ある問題の中でも一つの部分を取り上げるニュアンスがありますが、日常では「問題」と言い換えて使われることも多くあります。

「問題点」を使った例文

・『さらなる問題点が見つかった』
・『彼は会議で新たな問題点を指摘した』
・『この取引の唯一の問題点は顧客が非常に頑固だという点だ』
・『テレワークの問題点が浮き彫りになった』
・『問題点が解決されて仕事がスムーズになった』

「問題点」の類語

「不安要素(ふあんようそ)」
「今後困難が生じそうで心配なこと」という意味です。

「懸念材料(けねんざいりょう)」
「気がかりで心が落ち着かない状態にさせている原因となるものごと」という意味です。

「問題点」の対義語

「解決済み(かいけつずみ)」「問題などが既にうまく片付いていること」という意味です。

まとめ

今回は「背景事情」「問題点」について紹介しました。

「背景事情」「表面に出て来ない理由や状態」「問題点」「解決すべき部分」と覚えておきましょう。