「イラン」と「イラク」の違いとは?分かりやすく解釈

「イラン」と「イラク」の違いとは?生活・教育

この記事では、「イラン」「イラク」の違いを分かりやすく説明していきます。

「イラン」とは?

「イラン」とは中東にあるペルシャ人の国です。

西洋の国々からはペルシアやペルシャと呼ばれており以前は国としての名前もペルシャでした。

そのため住んでいる民族はペルシャ人ですし公用語もペルシャ語です。

しかし現地人はアーリア人の末裔という意識が強く、自国のことをペルシャではなくアーリア人の国という意味の「イラン」と呼んでいました。

その後他の国にも西洋諸国が決めた名前ではなく自分たちの認識している名前で呼ぶよう要請して認められ国が改名されたのが現在の「イラン」です。


「イラク」とは?

「イラク」とはメソポタミア文明のあった土地に現存するアラビア人の国です。

メソポタミア地方を指す言葉としてアラブ人のイラークという言葉がありそれが「イラク」という国名の由来になっています。

長い歴史を持つ国ではありますが周辺に大国が多く生まれたことから度々占領され支配されてきた国であり様々な民族の血が混じっていますし、現在もアラビア人を中心にクルド人などアラビア人以外の人種も住んでいる国です。


「イラン」と「イラク」の違い

「イラン」「イラク」の違いを、分かりやすく解説します。

ペルシャが改名した国が「イラン」でメソポタミア文明があった土地にある国が「イラク」です。

「イラン」に住んでいるのはペルシャ人ですが「イラク」には主にアラビア人が住んでいます。

公用語も「イラン」はペルシャ語で「イラク」はアラビア語です。

「イラク」は様々な大国から占領支配を受けてきた国ですが「イラン」は占領支配を受けていた国ではなく、むしろペルシャとして「イラク」を支配した側になります。

まとめ

「イラン」「イラク」は名前が似ている上に国土も隣り合っているので区別がつきにくいですが、「イラン」は元ペルシャで「イラク」は元メソポタミア文明だと覚えれば区別しやすくなるでしょう。