本を置くための家具の呼び名として「書架」と「本棚」があります。
この二つは具体的にどのような違いで区別されているのでしょうか。
今回は、「書架」と「本棚」の違いを解説します。
「書架」とは?
「書架」とは、「手にとって読むための図書を並べておくための家具」です。
「書架」の使い方
図書を収納するための家具のうち必要に応じて取り出し閲覧することを前提にしているものを「書架」といいます。
支柱となる縦板と図書を陳列する横板で構成されるのが基本的な形状ですが、並べる図書の種類や利用者の身長など様々な条件に合わせて色々な種類が存在します。
頻繁に利用することを前提に作られており利用しやすい場所に設置されます。
「本棚」とは?
「本棚」とは、「本を収納しておくための家具」です。
「本棚」の使い方
書籍や雑誌など様々な本を収納するために使われる家具で、本の置き場所としての役割を果たします。
本をしまっておくための収納家具であり書籍や雑誌などを置くために作られた家具全般を指す総称として使われる言葉です。
大きさやデザインなどに決まりはなく設置する場所に合わせて様々な種類が存在します。
家庭用に設置されるものは人の身長より少し大きい程度ですが、大型施設の壁を埋め尽くすほど巨大なものや貴重な資料を守るために免震装置のついたものなど特殊な「本棚」も存在します。
「書架」と「本棚」の違い
「書架」と「本棚」はどちらも本を置いておくための家具であり厳密な違いはなく同じものを指します。
あえて区別するなら取り出して閲覧するための図書を収納するのが「書架」、安全に保管しておくための置き場所が「本棚」です。
書店にあるのは手にとって読むためではなく陳列し販売するための家具なので一般的に「書架」ではなく「本棚」と呼ばれます。
「書架」の例文
・『書架を整理する』
・『図書を書架に並べる』
「本棚」の例文
・『読み終わった本を本棚にしまう』
・『本棚は本でいっぱいだ』
まとめ
「書架」と「本棚」は同じものであり厳密な使い分けはされていません。
「書棚」「本立」など他にも同じ意味を持つ言葉があるので併せて覚えておきましょう。