この記事では、「いかにも」と「その通り」の違いを分かりやすく説明していきます。
「いかにも」とは?
「いか(如何)にも)」とは、どう見ても、どう考えても、物事のどれもが一致している、または同意することを意味しています。
「いかにも」と似た意味を持つ語としては、「確かに」、「まったく」、あるいは「なるほど」などが挙げられます。
「その通り」とは?
「その通(とお)り」とは、相手の意見に肯定したり、正しいと思った時に使う表現です。
「その通り」と似ている語では、「仰る(おっしゃる)通り」、「言う通り」、または「ザッツライト」などがあります。
「いかにも」と「その通り」の違い
「いかにも」と「その通り」の違いを、分かりやすく解説します。
「いかにも」とは、どう見ても、どう考えても、物事のどれもが一致している、または同意することを言います。
「その通り」は、相手の意見に肯定したり、正しいと思った時に使います。
「いかにも」は考えられるすべてが一致していることを意味するのに対し、「その通り」は、相手の意見に賛同することなので、この点が異なっています。
「いかにも」の例文
・『その時、彼女はいかにも困った顔をしていた』
・『彼女はいかにも不思議そうに見つめていた』
・『彼はいかにもわかったような口をきく人だ』
・『彼はいかにも興奮している様子だった』
「その通り」の例文
・『まさにその通りだった』
・『その通りにします』
・『ほんとうにその通りだと思う』
・『その通りでございます』
まとめ
「その通り」に「です」を付けると、「その通りです」と丁寧な言い方になります。
しかし、「その通りです」は敬語表現にはならないため、目上の人に対してや、ビジネスシーンでは「仰る通りです」を用いるようにしましょう。
「その通りでございます」も、「その通りです」より丁寧な表現になりますが、相手の受け取り方によっては不快な印象を与えてしまうことがあります。
そのため、使い方に気を付ける必要があります。
