「爆笑」と「大笑い」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「爆笑」と「大笑い」の違い生活・教育

この記事では、「爆笑」「大笑い」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「爆笑」と「大笑い」の違い

「爆笑」とは、多くの人が同時に大きな声で笑うことです。

「大笑い」には、3つの意味があります。

1つめは、普通よりも程度がはなはだしく、おかしいさまを声に出すことです。

2つめは、あざけり笑う対象になること、またあざけり笑いになるさまです。

3つめは、猥談です。

2つの言葉には、わらう、わらいという意味を持つ漢字の「笑」が使用されているように、わらいに関係する意味を持っています。

しかし、どのような笑いなのかという点に違いがあります。

「爆笑」の場合は、はぜる、はじけるという意味を持つ漢字の「爆」が使用されています。

つまり、大勢がはじけるように笑うことを意味しているのです。

一方、「大笑い」の場合は、非常に、はなはだという意味を持つ漢字の「大」が使用されています。

このことから、大きいという意味を持っていることがわかります。

つまり、程度がはなはだしいのです。

程度がはなはだしい笑いとは、大きな声を出して笑うことです。

また、「大笑い」には、ばかにして笑うたね、ばかにして笑いになるさまという意味と、猥談という意味もあります。

この意味は「爆笑」にはありません。


「爆笑」と「大笑い」の使い方の違い

多くの人が同時に大きな声で笑うことについて「爆笑」を使用します。

大きな声で笑うことについて「大笑い」を使用します。

複数人という意味を含む場合は、「大笑い」よりも「爆笑」を使うことの方が多いです。


「爆笑」と「大笑い」の英語表記の違い

「爆笑」は英語で“roar of laughter”と表現をします。

“roar”には轟音、とどろきという意味があり、“laughter”には笑いという意味があります。

「大笑い」は英語で“loud laughter”“hearty laugh”と表現をします。

“loud”にはうるさい、“hearty”には力のこもった、騒々しくはしゃぎ回るという意味があります。

「爆笑」の意味

「爆笑」とは、多くの人が同時にそろって程度がはなはだしい声で笑うことです。

「爆」という漢字には、はぜる、はじける、という意味がある通り、多くの人が同時に勢いよく笑いの声を出すことを意味しています。

人数が多く、そして笑いは同じときにであり、一人で笑うことではありません。

また、数量の程度がはなはだしく、ときを同じくしていても、くすくすといった小さな笑いのことでもありません。

「爆笑」は人数が多く、そして笑いが同時にそろっていて、さらに笑いの声の程度がはなはだしいことを意味しています。

お笑い番組では、観客の姿は映らなくても声は録音されていることがあります。

声は一人のものではなく、大勢のものです。

そしてその声は、程度がはなはだしいことが珍しくありません。

大勢の人がそろって大きな声で笑っています。

このようなさまを意味している言葉です。

大勢とは具体的に何人のことか定義はありませんが、一人や二人のことではありません。

また、もともとの意味とはやや違い、現在は一人で程度がはなはだしい声で笑うことも指しています。

「爆笑」の使い方

多くの人が同時にそろって程度がはなはだしい声で笑うことという意味で使用をします。

声がそろっていなかったり、声が小さかったりすることには使用しません。

「爆笑」には「大勢が」という意味が含まれているのですが、現在は一人や多くはないけれど数人が程度がはなはだしい声で笑うことについても使用されています。

「爆笑」を使った例文

・『猫の仕草に爆笑した』
・『トークイベントは爆笑に包まれた』
・『思わず爆笑してしまった』
・『爆笑すると思ったのにそうはならなかった』

「爆笑」の類語

「大笑い」「高笑い」「哄笑」が類語です。

「高笑い」には、大きな声で笑うことという意味があります。

「哄笑」は、大きな口を開けて笑うことです。

「爆笑」の対義語

「小声で笑う」「無反応」が対義語です。

「大笑い」の意味

「大笑い」には、3つの意味があります。

1つめは、程度のはなはだしい声をあげて笑うことです。

笑いには、くすくすといった声が小さなものから、がははといった声が大きなものまでありますが、「大笑い」が指しているのは声が大きなものです。

声を出さずに笑ったり、くすくすと小さな声で笑ったりすることではありません。

何人で笑うかは意味に含まれておらず、声が大きいことに焦点が当たっています。

そのため、声が大きければ一人で笑っても、複数人で笑っても「大笑い」といいます。

2つめの意味は、嘲笑いのたね、嘲笑うさまです。

この意味には、大きな声でという意味は含まれていません。

そのため、声の程度が大きくても小さくても、ばかにしていれば意味していることになります。

人がおかしなことをしても、笑ってはいけないと何も反応をしない人もいれば、馬鹿にする人もいます。

この言葉は後者の態度を意味しています。

3つめは、猥談です。

「大笑い」の使い方

複数の意味がありますが、普通よりも音が大きな声でおかしさを表現する意味で使用をすることが多いです。

普通よりも音が大きいとは、具体的にどれくらいの声量なのかという定義はありませんが、普通よりも大きなことを指しています。

声を出さなかったり、声が小さいことについては使用しません。

何人で笑うのかは意味に含まれていないので、声の程度がはなはだしければ、一人でも、二人でも、それ以上の人数でも使用することができます。

「大笑い」を使った例文

・『その話を聞いて二人で大笑いしてしまった』
・『大笑いされてショックを受けた』
・『大笑いされるとは思わなかった』
・『漫画を読んで大笑いする』

「大笑い」の類語

「爆笑」「高笑い」「哄笑」が類語です。

「大笑い」の対義語

「小声で笑う」「無反応」が対義語です。

まとめ

2つの言葉は、ある事に対しての表現の仕方を意味していますが、どのような声の状態なのかという点に違いがあります。

多くの人がかかわっている場合は「爆笑」、人数に関係なく声の程度に焦点が当たっている場合は「大笑い」です。