自然が作り出す風景に時として人は心癒されるものです。
そんな風景の中に「沢」と「沼」と「川」というものがあります。
水がある場所をイメージさせますが、細かな違いをご存知でしょうか。
この記事では、「沢」と「沼」と「川」の違いを分かりやすく説明していきます。
「沢」【さわ】とは?
「沢」とは、山間部の谷に流れる川、またその一帯のことを指しています。
谷になっていて山に降った雨や地下水が流れてきて最終的に集まりやすい為、常に水が流れていたり一帯が常に湿っているような場所になります。
ここからが沢ですよといったようなはっきりしたものでなく、この辺りが沢かなといったような区切りが曖昧な場所でもあります。
また、滝が臨めたり湿地にしか生育しない植物が見られる場所でもあるため景観としては魅力的ですが、濡れた岩場で足を滑らせて滑落しやすいような所も多く、登山者にとっては注意が必要な場所でもあります。
「沼」【ぬま】とは?
「沼」とは、自然にできた水深5メートル以下で底にも水草が生えている泥深い水域のことで、規模が大きくないものを指します。
大きな水たまりといったようなイメージです。
他からの外敵の侵入が少なく野生の魚が多く生息する沼も多いので、釣りを楽しむ人にとっては人気のスポットでもあります。
ただ「沼」の底は泥であることが多く、もし足を踏み入れてハマッてしまうとなかなか抜け出せないことがあるので注意が必要です。
またこのような特徴からネット用語では、趣味や好きなことにハマッてしまってなかなか抜け出せないことを「〇〇沼」「沼にハマッた」などと言ったりします。
「川」【かわ】とは?
「川」とは、雨が降ったり地表の水が集まったりして流れ続けている場所を指します。
山の標高の高い所を水源とし、重力に従って地形に沿って流れていずれは海に行き着きます。
水源に近い所は上流(じょうりゅう)、海に近い所は下流(かりゅう)と呼ばれ上流から下流に行くにしたがって他方面からの川の合流があり次第に幅は広くなっていきます。
水は文化の発展には欠かせないもので、昔から大きな川の周囲には自然に町が出来て人が住みつくことになりました。
ですが「川」は大雨により氾濫することも多く、人の生活を豊かにする場所である一方で災害の起きやすい場所でもあります。
「沢」と「沼」と「川」の違い
次に「沢」と「沼」と「川」の違いを簡単に説明します。
「沢」とは、「山間部の谷に流れる川、またその一帯」を指しています。
「沼」とは、「自然にできた水深5メートル以下で底にも水草が生えている泥深い水域」を指しています。
「川」とは、「雨や地表の水が集まり流れ続けている場所」を指しています。
まとめ
「沢」と「沼」と「川」について説明してきましたが、違いがわかりましたでしょうか。
三つとも自然が作った魅力的な場所ではありますが、一歩間違えれば事故になりやすい危険な場所でもあります。
そういった場所に行く時は準備をしっかり整えて行くことで、事故を未然に防ぐことができるでしょう。