白く見える髪色を「銀髪」と呼んだり「白髪」と呼んだりしますが、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「銀髪」と「白髪」の違いを分かりやすく説明していきます。
「銀髪」とは?
「銀髪」【ぎんぱつ】は、銀色に見える髪のことです。
「白髪」の失礼にあたらない言い方として使われることもあります。
銀色は金属の銀のような光沢を伴うグレーに近い色のことで、「銀髪」は、全体的にグレーから白っぽく見える髪色を指します。
髪が銀色に見えるのは、黒髪の中の黒いメラニン色素の濃度が低くなっているためです。
若いときは黒髪だった人が、加齢によってメラニン色素が産生されなくなることで髪が白くなり「銀髪」に見えるようになります。
アニメやゲームのキャラクターの髪色に採用される色でもあり、ファッションとして若者に好まれています。
ファッションとしての「銀髪」は、黒髪をブリーチやカラーリングをによって強制的に白やグレーにすることで光沢のある銀色に見せることができます。
また、高年層の豊かで光沢のある美しい白髪に対しては「銀髪」や「ロマンスグレ―」などの美称が用いられることもあります。
「白髪」は加齢をイメージさせネガティブなニュアンスを含みますが、「銀髪」と言い換えることによりエレガントなイメージが感じられるようになります。
「白髪」とは?
「白髪」は、色素のない白い髪のことです。
「はくはつ」「しらが」と読みます。
「白髪」は、髪色の元となるメラニン色素が含まれていない髪のことで、当たった光が反射することで白く見えています。
人の髪には生まれつきメラニン色素が含まれ、そのバランスによって黒、褐色、金色などの髪色が決まっています。
そして中年くらいになるとメラニン色素を産生する能力が徐々に低下してくるため、少しずつ「白髪」が生えてくるようになります。
ただし中高年になっても黒髪が保てる人もいれば、10代や20代で「若白髪」が生える人など、「白髪」の生え方は人それぞです。
「白髪」がないほうが若々しく見えるため、「白髪」を気にする人は「白髪染め」で髪を染めています。
一度生えた「白髪」が元の色に戻ることはないので、髪を染めても日にちが経つと根元から新しく白髪が生えてきて、定期的に白髪染めをしなければなりません。
「白髪」はネガティブなものと受け止められがちですが、あえてグレーや白色の美しさを楽しむために白髪染めをせず「ロマンスグレ―」を楽しむ人も見受けられます。
「銀髪」と「白髪」の違い
「銀髪」と「白髪」の違いを、分かりやすく解説します。
「銀髪」と「白髪」はメラニン色素が含まれない髪色です。
「銀髪」は、黒髪の色素が抜けているため全体的にグレーや白に見える髪のことです。
「白髪」は、元の髪色に関わらず、加齢によって髪の色素が抜け白く見える髪を指します。
「銀髪」には2種類があります。
一つはファッションとして「黒髪」を銀色に染めて仕立てたもの、もう一つは「白髪」の美称です。
つまり「銀髪」は「白髪」と同じ髪色を指すことがあるということです。
「しらが」という言葉にはネガティブなイメージがあるため、失礼にあたらないよう「銀髪」と言い換えることがあります。
もちろん、若い人が色素を抜いて人工的に作った「銀髪」は「白髪」のように見えても「白髪」とは言いません。
まとめ
「銀髪」は単に「白髪」を指す言葉であったり、銀色に染めた髪色だったりします。
見た目の色にはっきりした違いはないのですが「白髪」という言葉はあまり良いイメージがないため、失礼にあたらないよう気を付けて使う必要があることを覚えておきましょう。