この記事では、豆腐から作る厚揚げと油揚げの違いについて紹介します。
厚揚げとは?
厚揚げは揚げ豆腐の一種で、豆腐を2㎝程の厚めに切って油で揚げたものをいいます。
中は豆腐の食感が残っており、表面だけがカラッと揚がっています。
厚揚げは生揚げと呼ばれることもあります。
材料の豆腐が中国から日本に伝わったのは鎌倉時代で、室町時代頃に油で揚げるようになったといわれています。
当時はあまり一般的な食べ物ではありませんでしたが、江戸時代に入って豆腐や醤油などの食材や調味料が広まったことで庶民でも食べられるようになりました。
厚揚げは大豆を原料とする豆腐が元になっているので、タンパク質が豊富に含まれています。
それから脂質やカルシウムやビタミンK、マグネシウムといった栄養素も含まれます。
厚揚げは通常は木綿豆腐を水切りして使いますが、絹豆腐を使ったものもあります。
絹豆腐を使ったものは、絹厚揚げとか絹揚げといったりします。
厚揚げは焼いて生姜醤油などでそのまま食べたり、煮物や焼き物、炒め物など色々な料理に使えます。
絹揚げは柔らかくて荷崩れしやすいので、煮物には木綿を使った厚揚げが向いています。
また、おでんの具としても人気があります。
油揚げとは?
油揚げは、豆腐を薄切りにして油で揚げたものをいいます。
薄揚げや稲荷揚げということもあります。
また、ただの「あげ」と呼ぶこともあるようです。
油揚げは中まで火が通っており、スポンジ状になっています。
油揚げは、調理を行う前に油抜きを行うことが多いです。
昔は酸化した油のにおいを取るために行いましたが、最近は質の良い油で揚げているためそれ程においが気になることはありません。
そのため必ず必要なものではありませんが、油抜きをすることでカロリーダウンになったり味が染み込みやすくなったりします。
油揚げは味噌汁や炊き込みご飯に入れたり、煮物などに使われる食材です。
また、甘辛く煮た油揚げをうどんや蕎麦にのせたものを「きつねうどん」「きつねそば」といいます。
味付けした油揚げの中に酢飯を詰めた稲荷ずしなどもあります。
厚揚げと油揚げの違い
豆腐を厚く切って揚げたのが厚揚げで、薄く切って揚げたのが油揚げになります。
油揚げは厚揚げに対し、薄揚げということもあります。
厚揚げは中まで火を通さないので、豆腐の食感がそのまま残っています。
滑らかでしっとりとした食感が感じられます。
ボリュームもあるので食べ応えのある食べ物といえるでしょう。
油揚げは中まで加熱してあるので、スポンジのような食感になっています。
また、含まれている脂質が多いのは油揚げで、その分カロリーも高くなります。
まとめ
厚揚げと油揚げの違いは、食感にあります。
厚揚げは中まで火を通さないので、豆腐のしっとりとした滑らかな食感が残っています。
油揚げの場合には、中までしっかり火が通っているのでスポンジのような食感となっています。