この記事では、「正心誠意」と「誠心誠意」の違いを分かりやすく説明していきます。
「正心誠意」とは?
正心誠意は、せいしんせいいという読み方をすべき言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解可能な事でしょうが、正しい心や心を正しくするといった意味の正心の漢字に、私利私欲を離れて熱心に事にあたるという意味の誠意の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ正心誠意は、心を正しく保つには、自分に嘘を吐かずに誠実に対処すべきという事を表すのです。
「正心誠意」の言葉の使い方
正心誠意は、正しい心を保つためには、自らを偽らずに正直に対処すべきという意味を表現する際に使われる言葉となっています。
特に政治や政治家に必要な心得として、この正心誠意という言葉が使用される事が多いです。
より具体的には、政治家の演説の際にこの正心誠意という言葉を使って、自分の政治に対する理念を表明したりするケースを見掛ける事が出来ます。
「誠心誠意」とは?
誠心誠意とは、せいしんせいいという読み方をする言葉です。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、偽りのない心や真実の心といった意味を持っている誠心の文字に、真心といった意味を有する誠意の文字を加える事で完成した言葉となっています。
以上の事から誠心誠意は、偽りや打算がなく、真心を込めて相手に接する心を示すのです。
「誠心誠意」の言葉の使い方
誠心誠意は、打算的な考えを持たずに真心を持って事にあたる心という意味に用いられる言葉となっています。
打算的だったり嘘偽りのない真実の心で、真面目に物事に取り組む姿勢や態度を表現する際に、この誠心誠意が使用される事が多いです。
他にも、何かに取り組む際の心がけや心意気という形で、この言葉が用いられる事も少なくありません。
「正心誠意」と「誠心誠意」の違い
正心誠意と誠心誠意の文字表記を並べて見比べてみると、最初に使用されているのが正と誠という漢字の違いがある事に気付く事が出来ます。
逆に言えば他の3文字の漢字は同じであるばかりか、どちらも同じく、せいしんせいいという読み方をする言葉同士です。
ただし最初の文字の違いから、表す意味合いにも違いがあります。
まず正心誠意は、心を正しく保つには、自らを偽る事なく誠意を持って対処すべきという理想の政治理念を表す言葉です。
一方の誠心誠意は、偽りや打算的な考えを持たずに、真心で相手に接する心を示します。
まとめ
2つの言葉は、4文字中3文字の漢字が同じである上に、読み方も同じであるため、かなり似通った組み合わせの言葉同士です。
もっとも最初の漢字に明らかな違いがあるため、示す意味には相違点を見出す事が出来ます。
ちなみに正心誠意は、正しき心を保つには、自らを偽る事なく誠意を持って対処すべきであるという理想の政治的な理念を表現する際に使用される言葉です。
対する誠心誠意は、嘘や打算的な考えなく、真心で事にあたる心や姿勢を示す際に用いられる言葉となっています。