日本国内の音楽を指す言葉として「邦楽」と「J-POP」があります。
この二つの音楽は具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「邦楽」と「J-POP」の違いを解説します。
「邦楽」とは?
「邦楽」とは、「日本で作られた国内音楽」を意味する言葉です。
「邦楽」の使い方
日本で作られた音楽全般を指す言葉で、雅楽や民謡など伝統的な民族音楽としての日本音楽からポップスやロックといった近代音楽まで、日本で作られた音楽のすべてを含みます。
日本以外の国で作られた音楽を意味する「洋楽」の対義語に当たります。
基本的に歌詞は日本語で書かれますが、日本国内向け作った曲であれば全て英語の歌詞でも「邦楽」です。
「J-POP」とは?
「J-POP」とは、「日本で独自に発展したポピュラー音楽の総称」です。
「J-POP」の使い方
大衆に支持される流行歌のことを「ポップス」といいます。
「J-POP」は「JAPANESE POPS」に由来する言葉で日本の流行歌を指します。
一般的に「J-POP」と呼ばれるのは1980年代末から90年代にかけて確立した日本独自のスタイルを持つポップスです。
70年代から80年代にかけて流行したフォークやロック、歌謡曲やシティポップなどの流れを汲んで誕生した音楽ジャンルであり洋楽の影響を受けつつ印象的なサビや日本人好みのコードなどの日本人向けに最適化されているのが特徴です。
「邦楽」と「J-POP」の違い
「邦楽」が日本産まれの音楽全てを指すのに対し、「J-POP」は日本で生まれた音楽の一ジャンルを指します。
「邦楽」の中に「J-POP」は含まれますが逆は成立しません。
「邦楽」の例文
・『邦楽全般をよく聞きます』
・『今年のヒットチャートは邦楽が強かった』
・『洋楽よりも邦楽が好みだ』
・『邦楽のCD売り上げが減少している』
「J-POP」の例文
・『J-POPの人気が再燃している』
・『J-POPはサビの盛り上がりを大切にしている』
・『近年はJ-POPの枠に縛られない音楽が登場している』
・『J-POPの一時代を築いた偉大なアーティスト』
まとめ
「邦楽」と「J-POP」は全く別の意味です。
似たようなシチュエーションで使われる言葉なので混同しないように注意しましょう。