ビジネスマナーでは座る場所として「上座」と「下座」考える必要がありますが、一体どのような基準で決まるものなのでしょうか。
今回は、「上座」と「下座」の違いを解説します。
「上座」とは?
「上座」とは、「身分の高い人が座るのにふさわしい場所」を意味する言葉です。
「上座」の使い方
室内や車内など人が座る場所にはそれぞれ良い場所と悪い場所があります。
座る位置の中でも目上の人や身分の高い人が座るべき良い場所が「上座」です。
座席の価値としての上下で上にある場所を指す言葉であり、目上の人と一緒に場を訪れた時は目上の人に対し「上座」に着席するよう勧めるのがマナーです。
和室や車内などよく見る状況ではあらかじめどこが「上座」なのか決められていますが、特殊な状況下においては環境や条件を考慮し最も良いと思われる場所が「上座」になります。
「下座」とは?
「下座」とは、「身分の低い人が座るのにふさわしい場所」を意味する言葉です。
「下座」の使い方
その場にある座席を位の上下関係で比較した時に最も下に位置する座席を指します。
大勢でその場を訪れた時は一番の後輩や下っ端など身分の低い者が「下座」に座るのがマナーです。
「上座」と「下座」の違い
身分の高い人が座るのにふさわしい座席位置が「上座」、身分の低い人が座るのにふさわしい座席位置が「下座」という着席位置としての程度の違いにより区別されます。
身分の高い人はどっしりと構えてほとんど動かないのに対し身分の低い人は作業をこなすなど細々と動くことが多いことから、基本的に出入り口から最も遠い席が「上座」になり出入り口に最も近い席が「下座」になります。
「上座」の例文
・『上司を上座に案内する』
・『床の間に最も近い席が上座に当たる』
「下座」の例文
・『後部座席の真ん中がタクシーの下座だ』
・『最年少なので下座に座った』
まとめ
「上座」と「下座」は座る場所のマナーで使う言葉です。
どのような場所でも必ず上下が存在するので相応しい座席に案内できるよう上下の見分け方を知っておきましょう。