この記事では、「事態」【じたい】と「自体」【じたい】の意味や使い方を分かりやすく説明していきます。
「事態」とは?意味
物事のありさまを現すのが「事態」【じたい】であり、周囲や自分の身に起こっている状況を表します。
今まさに大きな問題が起こり、周囲がひどく動揺してパニックに陥っているとか、自分に恐ろしいことが迫り、大変という状態を伝えるわけです。
たいていあまりいい状態ではなく、人にとってよろしくないことが今まさに起きているという状況を表します。
「自体」とは?意味
もともとあるものを指すのが「自体」【じたい】であり、それを本人がどう思うか表します。
食べること自体は好きでも、料理するのは面倒なので好きではないと先に自分がどのようなことに興味があるか伝えておいてから、後に苦手な理由を述べるといった使い方をするわけです。
食べるという行為そのものは好きであっても、調理は苦手であるので遠慮したいという自分の気持ちを具体的に分かりやすく伝えられます。
「事態」と「自体」の違い
避けたいほど好ましくないことに遭遇し、巻き込まれている深刻な状態を伝えるとき「今まさに不測の事態が起きている」と緊迫したさまを伝えるのが「事態」です。
「非常に深刻な事態」と災害や伝染病が起きたとき、専門家が国民にいっこくも早く非難したり、対策を考えなければ危険であるといった状況を伝えます。
もう一方の「自体」は、水族館自体は好きでも、魚が苦手なので行けないと伝えるように○○自体は好きと具体的に何が趣味か述べてから否定するといったとき使うことで、本当は快くそのものを受け入れたいのに、ここが受け入れられないと否定する気持ちを伝えるのです。
「事態」の例文
・『緊急事態が発令されたので、私は家族を連れて避難場所へ逃げた』
・『緊急車両が出動する緊迫した事態となり、村人は慌てふためいた』
「自体」の例文
・『果物自体は好きだが、皮を剥くのが面倒で食べる機会が減った』
・『仕事自体は好きだが、残業が続くとやる気を失ってしまう』
まとめ
二つの言葉の違いは、あまりよろしくない状態や状況のとき使うのか、本人が好きではあるが、なんらかの理由で受け入れられないと思う気持ちを表すかで使い分けるといいでしょう。