物事の進む道を意味する言葉として「邪道」と「王道」があります。
この二つは具体的にどのような違いで区別されるのでしょうか。
今回は、「邪道」と「王道」の違いを解説します。
「邪道」とは?
「邪道」とは、「正当ではないよこしまな方法」を意味する言葉です。
「邪道」の使い方
物事には正しいとされる進むべき道が存在します。
多くの人は正々堂々と進む正しい道を選びますが、真っ当なやり方を好まず正しくない道を進む人もいます。
そのような本来進むべき道から外れた不当な道のことを「邪道」といいます。
一般的には「正当でないやり方」や「卑怯な方法」という意味で使われ、正しい道を進む人からは非難の対象です。
「王道」とは?
「王道」とは、「最も一般的で正しいとされる方法」を意味する言葉です。
「王道」の使い方
そうあるべきとされる正しいやり方のことで、物事の歩む道として正しい道を意味します。
本来は倫理性や正当性を強調する言葉ですが多くの人が正しいものとして選ぶ様子から「一般的なやり方」という意味でも使われます。
ひねったり外したりするところがなく正々堂々といた方法であり、正当性以外にも知名度の高さや真っ直ぐさという意味も含みます。
「邪道」と「王道」の違い
「邪道」と「王道」の違いは「正しさ」です。
「邪道」が正当ではない曲がった方法を指すのに対し、「王道」は正当性のあるまっすぐな方法を指します。
正しくないからと言って「邪道」が必ずしも間違っているとは限りません。
皆が考える一般的なやり方をあえて外すような場合も「邪道」という表現が用いられますが、必ずしも間違いを指摘しているのではなく正当ではないことのみを強調しています。
「邪道」の例文
・『邪道なやり方で非難を浴びる』
・『カリフォルニアロールは邪道な寿司だと思う』
「王道」の例文
・『刑事ドラマの王道パターン』
・『野球選手として王道を歩む』
まとめ
「邪道」と「王道」は色々な場面で使われる表現です。
表しているのは正しさの違いであって善悪を意味する言葉でない点に注意して使いましょう。