この記事では、「卑猥」と「卑劣」の違いを分かりやすく説明していきます。
「卑猥」とは?
「卑猥」は「ひわい」と読み、「品がなくみだらなこと」を意味する言葉です。
「卑猥」を構成している漢字「卑」は、「心が下劣である」や「いやしい」という意味があり、「猥」は「性欲に関して節操がないこと」や「みだれて秩序がないこと」を意味する言葉です。
この二つの漢字から「卑猥」とは、「品がなくみだらなこと」を意味する言葉として使われています。
主に、性的な部分に関して「品がない」という事を指す言葉です。
「卑劣」とは?
「卑劣」は「ひれつ」と読み、「言動がいやしいこと」や「人格が低級で劣っていること」を意味する言葉です。
上述したように「卑」という漢字は、「心が下劣である」や「いやしい」という意味を持ち、「劣」とは、「劣っていること」や「品性が他より落ちていること」を意味する漢字です。
このことから「卑劣」とは、「言動がいやしいこと」や「人格が低級で劣っていること」を意味する言葉として使われています。
主に、人の人格や性格について「品がない」という意味で使われる言葉となっています。
「卑猥」と「卑劣」の違い
「卑猥」と「卑劣」は「品がない」という点は共通していますが、「卑猥」は性的な部分で「品がない」という事を表しており、「卑劣」は、人の性格や人格、言動について「品がない」という事を表しているという違いがあります。
「卑猥」の例文
・『君は卑猥な事ばかり考えているな』
・『彼女に卑猥な言葉を浴びせる』
「卑劣」の例文
・『卑劣な彼を許すことはできない』
・『君は本当に卑劣なやつだな』
まとめ
「卑猥」と「卑劣」の違いは、品がないものが「性的」であるか「性格や人格」であるかという点です。
どちらにしても「品がない」という事については共通しています。
意味をよく理解して使い分けられるようにしましょう。