「砂漠化」と「干ばつ」の違いとは?分かりやすく解釈

「砂漠化」と「干ばつ」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「砂漠化」【さばくか】と「干ばつ」【かんばつ】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「砂漠化」とは?

草木が根元から枯れて生えなくなり、さらさらの砂の地になってしまうのが「砂漠化」【さばくか】と言います。

主な原因としては、気候変動により雨が降らなくなってしまい、地面に水が浸透せず、保湿性がなくなってしまうことで草木が枯れていきくことで砂漠になる場所が増えていきます。

年々夏は気温が通常よりも高くなり、植物が育たず、雨が激しく降ることで地面に生えている草木が流されてしまうなど様々な原因が砂漠になる要因です。

人間が建物を建てるため草木を駆除し、さらにはヤギや羊、馬、牛などの家畜が草や葉を食べ過ぎて枯れる、開拓耕作など「砂漠化」のこの人為的要因によって砂漠になった代表例としてサハラ砂漠があり、元々は緑に覆われていた大地であったのに、二酸化炭素が増えたことで冬でも気温が下がりにくくなり、温暖な気候が続いて森林が減少していき、保湿性がない地面になって二度と草木が生えない場所になってしまったのでした。

さらに間違った水管理で地面に塩がたまってしまうことで野菜も小麦粉も育たなくなります。


「干ばつ」とは?

数ヶ月にわたって雨がまったく降らないか、降っても平年より少ない状態が続くことで地面が干上がり、草も木も枯れてしまうことを「干ばつ」【かんばつ】と言います。

一度「干ばつ」が起きると長い間野菜ができないは、飲み水さえなくなり、人が住めなくなる原因になってしまいます。

この原因には温暖化があり、これ以上進むと降水量が減り、今まであまり雨が降らなかった土地は「干ばつ」になりやすく、食料生産ができなくなり、食糧難になると予測されています。

中でもアフリカや南米では日照りが続くことで山火事が起きやすくなったり、うえ死にする人も出ることがあります。

干からびてしまった土地では雨が降らないと人が生きていけるだけの水が維持できなくなるので生活できなくなる危険性があり、「干ばつ」にならないよう農業の在り方を見直す対策する必要があるわけです。


「砂漠化」と「干ばつ」の違い

「砂漠化」「干ばつ」の違いを、分かりやすく解説します。

元々は草木が生えていたのに、人間が入り込んだことで地面が砂だらけになってしまったのが「砂漠化」と言います。

年々砂漠になっている土地は増えている傾向にあり、この現象を少しでも食い止めようと世界中の国が協力して「砂漠化対処条約」を立ち上げて、アフリカなど早いスピードで「砂漠化」している国の被害を最小限にするため人口はどのように変化するか予測し、自然を適切に管理して田畑が枯れないように工夫し、食料を確保して貧困をなくそうと活動しています。

しかし、一度「砂漠化」した大地に保湿性を持たせる草木を植えて育てることは難しいという問題があります。

一方の「干ばつ」は地面から水が干上がってしまった状態であり、農作物に必要な量になるほど雨が降らないため栽培ができません。

他国へ輸出すべき作物が育たなくなるばかりか、家畜を飼うだけの草も失われますので、家畜を手放してしまうという深刻な問題が起きるわけです。

人が使う水の量を考えながら制御して使うことでまた水で潤う地面作りができ、それ以上地面が干上がることを防げるようになります。

「灌漑農業」【かんがいのうぎょう】にして、水資源の枯渇に気をつけたり、土壌を塩類集積することも必要です。

まとめ

どちらも人為的なものであり、温暖化が原因で地面の水が失われ、草木も生えなくなってしまう状態を表せる言葉ですが、「干ばつ」が長い間続くと水を蓄えられるだけの草も木も生えなくなり、水さえ失われてしまう状況になることを「砂漠化」になると覚えておくといいでしょう。