この記事では、「穀物」と「穀類」の違いを分かりやすく説明していきます。
「穀物」とは?
「穀物」とは、米や麦、トウモロコシなどのことで、イネ科の作物の種子のことを言います。
広い意味で、マメ科の種子も「穀物」に分類されることがあります。
「穀物」は人間や動物の主食となっており、世界各地で栽培されています。
他にもタデ科のソバやアカザ科のキヌアなども「穀物」に含まれています。
中でも米(稲)、小麦、トウモロコシは世界三大穀物と言われていて、多くの国で主食として栽培や利用が行われています。
イネ科の種子には炭水化物が多く含まれています。
一方、マメ科の種子はタンパク質が豊富です。
イネ科の種子にもタンパク質は含まれていますが、マメ科の方がより多く含まれています。
イネ科の種子とマメ科の種子を組み合わせた食事を行うことで、炭水化物とタンパク質の両方をバランスよく摂取しやすくなります。
「穀類」とは?
「穀類」とは、穀物の類で、植物の分類による穀物のことを言います。
「穀物」と「穀類」の違い
「穀物」と「穀類」の違いを、分かりやすく解説します。
「穀物」とは、米や麦、トウモロコシ、大豆などで、イネ科やマメ科などの作物の種子のことを意味しています。
一方、「穀類」は穀物の類で、植物の分類による穀物のことを言います。
なので、「穀物」と「穀類」は同じものを意味しています。
まとめ
大豆はマメ科の種子ですが、日本では大豆を使った食品や調味料などが古くから利用されてきました。
代表的なものとしては味噌、醤油、納豆などがあります。
これらは発酵食品で腸内環境を整えることが期待できます。
「穀物」を主食としている国がある一方で、芋類やバナナなどを主食とした国もあります。
日本でも稲作が行われていなかった縄文時代では、里芋などの芋類が主食でした。
他にも山菜や果実、木の実などが食べられていました。
稲作が本格的に行われるようになったのは弥生時代以降と言われています。
このように主食は時代や住む場所によっても異なってきます。
自生している食料が多い地域では、それほど作物を栽培しなくても、人々はそれらを食べて生きていくことができます。
ですが、それができない地域ではその土地に合った作物を栽培していくことが必要になってきます。
また、場所によっては「穀物」の栽培に適していない地域もあります。
他にもさまざまなな理由で「穀物」が主食にできずに、ジャガイモなどが主食になっている国や地域があります。
しかし、そのような中でも、そこに住む人々は工夫をしながら、数多くの美味しい料理を生み出してきました。
世界各地にはその国ならではの名物料理などがあります。
それらの歴史を辿って行くと、なぜその食材が利用されるようになったのかを知ることが出来るでしょう。
特に主食は食生活の基本となるものです。
そのため、主食となる「穀物」などの食料確保はいつの時代も重要な課題となっています。