この記事では、「コンクール」と「コンテスト」の違いを分かりやすく説明していきます。
「コンクール」とは?
音楽、絵画、映画など、特定のテーマに関して技能や演技などの優劣を競う会のことです。
フランス語です。
競う事柄はさまざまで、バイオリン演奏、ピアノ演奏、映画、バレエ、絵画、合奏などがあります。
特定のテーマに関して行われるもので、絵画なら絵画、音楽の中でもピアノならピアノと決めて参加者を募り、それぞれの技能や演技を評価し、優劣をつけます。
たとえば、日本クラシック音楽協会が行っている「日本音楽コンクール」というものがあります。
これは、参加者の演奏を審査委員が評価をして点数をつけ、点数が一定以上のものに賞を与えるものです。
幼児の部、小学生の部、中学生の部、高校生の部、大学の部、一般の部が設けられており、それぞれ参加資格が異なります。
審査委員は演奏家、教育者、作曲家など、3~5名で構成されています。
審査員1人につき90点が満点で、1点刻みで点数をつけます。
演奏をして、点数によって優劣をつけるものです。
こういったものを「コンクール」といいます。
一人だけを採点するのではなく、複数人や団体を集めて、それぞれの技能や演技を競うものを意味しています。
そのため、たった一人についての技能などをみて、採点をするもののことではありません。
「コンクール」の言葉の使い方
絵画や音楽など特定のテーマを指定し、参加者を募り、技能や演技の優劣を競う会を指して用いるものです。
「コンテスト」とは?
絵画や音楽などの技能やそのでき映えなどを競うこと、またその会のことです。
たとえば、「瀬戸内7県の春のフォトコンテスト」というものがあります。
これは、令和2年3月1日以降に瀬戸内7県で撮影された春の写真を募集し、審査をして賞を与えるものです。
撮影場所は、兵庫県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県の7県で、写真は春のものを募集しています。
春のものなら、桜でもよいし、海や山など桜以外のものでもよいです。
優劣を決めて、最優秀賞、優勝賞などを与えます。
このような、あるテーマに関して募集をして、その優劣などを競うことや、その催しを「コンテスト」といいます。
写真だけでなく、絵画、川柳、音楽など、さまざまな事柄について募集をしています。
たった一人を評価するのではなく、複数人や団体を集めて優劣をつけるものです。
「コンテスト」の言葉の使い方
絵画や音楽など特定のテーマに関して募集をして、その技能やでき映えなどを競うことや、その催しを指して用いるものです。
「コンクール」と「コンテスト」の違い
2つの意味に大きな違いはありません。
どちらも、特定のテーマに関して物や人を募集して、その技能やでき映えなどの優劣を競うものです。
前者はフランス語です。
まとめ
2つの言葉が意味するものに大きな違いはなく、どちらもある事柄についての技能やでき映えなどを競うことを意味しています。