「鉱物」と「鉱石」の違いとは?分かりやすく解釈

「鉱物」と「鉱石」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「鉱物」「鉱石」の違いを分かりやすく説明していきます。

「鉱物」とは?

鉱物とは、こうつぶという読み方をすべき言葉です。

漢字で書かれたこの言葉を見れば直ぐに理解出来る事でしょうが、有用な物質を含んだ岩石といった意味の鉱の漢字に、天地間に存在している有形無形一切のものやものといった意味がある物の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。

だからこそ鉱物は、地殻中に存在している無生物で、均質な固体物を表すのです。


「鉱物」の言葉の使い方

鉱物は、岩石を構成している物質の総称として使われる言葉となっています。

基本的に自然に生成された物質であり、化学的かつ物質的な性質を持つ固体です。

例えば道に落ちている石は、1つ1つ小さな粒が集まって出来ています。

こういった石を構成する小さな粒の1つ1つを、鉱物と呼んでいるのです。


「鉱石」とは?

鉱石とは、こうせきという読み方をする言葉となっています。

文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、地中にあって金属等の有用なものを含んだ固形の集合体といった意味を持っている鉱の文字に、がんせきの内で砂よりも大きく岩よりも小さいものといった意味を有する石の文字を加える事で完成した言葉です。

以上の事から鉱石は、採掘する事により採算可能な有用鉱物を示します。

「鉱石」の言葉の使い方

鉱石は、人間の経済活動にとって有益な資源となり得る鉱物や岩石に対して用いられる言葉です。

簡単に言うと人間が暮らして行く上で、役立ったり価値が認めている鉱物に対して、この言葉が使われています。

逆に言えば価値が見出されていない岩石や鉱物には、鉱石という言葉は用いられなかったりするのです。

具体的な例としえは鉄の原料となる鉄鉱や金の材料となる金鉱、銀の材料となる銀鉱等が鉱石として認められています。

「鉱物」と「鉱石」の違い

鉱物と鉱石の文字表記を並べて見比べを実行してみると、2文字目に物と石という漢字の違いがある事に気付く事が可能です。

所が最初に使用される漢字は同じ鉱であり、どちらも漢字2文字で表記される点も共通だったりします。

お陰で似た印象を受けて混同してしまう人も珍しくありませんが、2文字目の漢字が違う事により表す意味にも違いが生じているのです。

まず鉱物は、地殻中に存在している無生物で、岩石を構成している物質を表します。

一方の鉱石は、採掘する事により採算が取れると見込める有用な鉱物を示すのです。

まとめ

2つの言葉は共に最初に鉱の漢字が使用されており、どちらも採掘に関連した言葉として使用されたりします。

そのため混同してしまう恐れのある組み合わせの言葉同士ですが、2文字目の漢字に明確な違いがある事で、示す意味にも相違点を見出す事が可能です。

ちなみに鉱物は、岩石を構成している無生物で、無機質な固体物質に対して使用される言葉となっています。

対する鉱石は、経済活動において有用だと認められた鉱物や岩石に対して用いられる言葉です。