「現物」と「実物」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「現物」と「実物」の違いビジネス・就職・転職

この記事では、「現物」「実物」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「現物」と「実物」の違い

「現実」の主な意味は2つあります。

1つめは、実際に存在する品物のことです。

もう一つは、金銭に対しての品物のことです。

「実物」とは、実際のもの、現物のことです。

「現物」の意味と「実物」の意味はほぼ同じです。

「現物」は空想のものではなく、現実の世界に存在している品物の意味があります。

「品物」とは、何かに使うための実際に触ったり見たりすることができるもののことです。

「実物」「現物」が持っている意味を同じことを指しています。

偽物ではない、空想のものではない、実際にものという意味です。

意味はほぼ同じですが、若干ニュアンスは違います。

「現物」の場合は、金銭に対して実際のものという意味が含まれています。

金銭は品物を購入するために必要なものですが、金銭は品物そのものではありません。

「現物」には、交換の手段のためのものではなく、実際のものであるという意味が含まれています。


「現物」と「実物」の使い方の違い

現実に存在するもののことを指して使用をします。

2つの言葉はほぼ同じ意味なので、同じように使用できます。

たとえば、「現物を手に取る」「実物を手に取る」など、同じように使用でき、同じことを指しています。

しかし、「現物」には金銭に対しての品物という意味があり、この意味では同じ使い方をすることができません。

何かの報酬の渡し方には、金銭を渡す方法と品物を渡す方法があります。

品物を渡すことについて、「現物で支給する」ということができますが、「実物で支給する」とはいいません。


「現物」と「実物」の英語表記の違い

「現物」は英語で、実際のものの意味では“actual thing”と表現をし、取り引きや交換できる品物の意味では“spot goods”と表現をします。

「実物」は英語で“real thing”“actual object”と表現をします。

絵ではなく実際のものであるという意味では“real life”、偽物ではなく本物の意味では“genuine article”と表現をします。

「現物」の意味

「現物」の主な意味は2つあります。

1つめは、実際に存在している品物のことです。

頭の中では、いろいろなものをつくり出すことができますが、それらは手で触ることはできず、心の目ではなく実際の目で見ることはできません。

「現物」とはこういった頭の中でつくり出したものではなく、いま私たちが存在している、この世に存在しているもののことです。

たとえば、こんなジュエリーが欲しいなと頭の中で考えていたとします。

頭の中にあるものなので、これは「現物」ではありません。

ジュエリーショップに行くと、さまざまなジュエリーが販売されています。

形のある実際に存在しているものです。

それらを指して「現物」といいます。

もう一つの意味は、金銭に対して、品物のことです。

「品物」は実際に触ったり見たりすることができる、何かに使うためのものという意味があります。

金銭はそれ自体を何かに使うことはできません。

たとえば、品物の一つである掃除機は、床のゴミを吸い取ることができますが、金銭は床のゴミを吸い取ることはできません。

掃除機を購入するための手段とはなりますが、金銭それ自体が何かをするのではないのです。

この金銭に対する語が「現物」です。

「現物」の使い方

実際のものを指して使用をします。

この世に存在していないものについては、使用をしません。

頭の中に存在していても、それは現実の世界で見たり触ったりできるものではないので、「現物」ではないです。

「現物」を使った例文

・『現物をお店で確認して購入する』
・『ダンボール箱から出して現物を確認する』
・『ぜひとも現物を見たいです』
・『話には聞いていましたが、現物を見て驚きました』
・『現物を目の前にして感動した』

「現物」の類語

「現品」が類語です。

実際に手元にある商品のことで、売るためのものについていうことが多くあります。

「現物」の対義語

「想像物」が対義語です。

実際には存在していないものという意味があります。

「実物」の意味

「実物」には、現実のものという意味があります。

偽物ではなく本物であるという意味合いを持っています。

芸能人には、日常生活の中で頻繁に会えるものではなく、普段はテレビや写真などを通してみています。

テレビや写真などにうつっている芸能人は、その人そのものではありません。

そのものではないので、「実物」ではないです。

コンサート、握手会、撮影現場などに行けば、芸能人に会える可能性があります。

そのときに目にしているのは、芸能人そのものです。

そのものを指して「実物」といいます。

昆虫のプラモデルが存在しています。

組み立てると生きている本物の昆虫そっくりです。

しかし、どんなに姿が似ていても、昆虫そのものではありません。

そのため、このプラモデルは昆虫の「実物」ではないです。

たとえば、このプラモデルがカマキリだったとします。

プラモデルのカマキリは生きている昆虫のカマキリの「実物」ではありませんが、生きている昆虫のカマキリそのものは「実物」といえます。

「実物」の使い方

実際のものを指して使用をします。

写真の中に存在しているもの、絵の中に存在しているもの、テレビの中に存在しているものなどではありません。

「実物」を使った例文

・『実物を見てその迫力に驚いた』
・『実物そっくりに作られている』
・『実物を手に取って確認する』
・『実物を見に来てください』
・『写真で見るよりも実物の方がきれい』

「実物」の類語

「本物」が類語です。

偽物ではないものという意味があります。

「実物」の対義語

「偽物」が対義語です。

本物に似せて作られたものという意味があります。

まとめ

2つの言葉には、実際のものという意味があり、ほぼ同じ意味を持っています。

そのため、同じように使用することができます。

しかし、「現物」には金銭に対する語の意味もあり、この点が「実物」の意味とやや違います。