この記事では、「更迭」と「辞任」の違いを分かりやすく説明していきます。
「更迭」とは?
ある地位に就いている者を他の者にかえることを指し、変えられた側は自分の意志で変わったと言うよりは周りの意向で変わるというところが更迭の特徴です。
サッカーの日本代表の監督が更迭というケースが1998年に行われていますがワールドカップの会期中であったため、次の監督が即決定しています。
プロ野球の監督は不祥事などない限りまず更迭はなく、自分の意志で休養などをとり、監督をコーチに代行してもらうというケースがあります。
会社においては株主総会からの一旦解任または辞任というプロセスを経てのケースが多いため言葉としては更迭と言うことは少ないのですが、事実上の更迭ということはありえます。
大臣なども事実上の更迭となり、別の理由をつけるケースが多いと言えます。
「辞任」とは?
自分のついていた職を自分の意志で辞めることで、時期的な調整は必要になるものの職についている人であれば誰でも辞任すること自体は可能です。
プロ野球の監督は成績が出ないまま一定年数が経過するとシーズン終了時に辞任を発表という事があります。
辞任は自分でやめるということであり、不祥事を起こした官僚や大臣などは更迭前に辞任して退職金をもらえる状態にするという行為も見られます。
また、役職につく前に辞任というケースもありますがこちらは退職金の問題はありません。
プロスポーツの組合や協会などの会長職の辞任というケースもありますが、この場合の辞任は選手を引退するという意味ではありません。
退任とは異なり、任期満了で職を退くという意味は辞任にはありません。
「更迭」と「辞任」の違い
「更迭」と「辞任」の違いを、分かりやすく解説します。
「更迭」と「辞任」は役職についている人がやめるというところは共通しており、ニュースなどでは性質的に大企業の上層部にいる人かプロスポーツの監督が辞任か更迭で取り上げられる地位にいます。
辞任は自分の意志でやめること、更迭は周りの意思によってやめさせられ、代わりの人員を充てるということになります。
言葉そのものとしては更迭はあまり多く発生しておらず、辞任、解任というケースが多くなっています。
更迭のほうが緊急性が高い事態となっていると言え、1998年サッカーの日本代表の監督がワールドカップの最中に更迭されたという事例が有名ですが、それ以降大きな更迭は見られません。
カルロス・ゴーン氏は取締役会による解任という手続きをしており更迭ととれなくもありませんが言葉としては後任がすぐについていない点で解任です。
まとめ
「更迭」と「辞任」は立場から去るという意味がありますが、自分の意志によるものが辞任、周りの意思により入れ替えとなるのが更迭となります。
即日、別の人に入れ替わるところで更迭となるため、更迭は緊急性があるといえるでしょう。
辞任は時間調整をすることもあります。