「戸籍」と「本籍」は同じものなのか。
それとも、別のことを指す言葉なのか。
この記事では、「戸籍」と「本籍」の違いを分かりやすく説明していきます。
「戸籍」とは?
日本に暮らす人が持つ「戸籍」。
「戸籍」には、その人個人の様々な情報が掲載されています。
その人自身の氏名をはじめ、生年月日や本籍、両親の情報まで詳しく掲載されています。
いわば、日本に居住する人が生まれてから死ぬまでの個人情報をすべて掲載したものが「戸籍」なのです。
生まれた際に出生届を出し、そこで初めて「戸籍」が作られます。
家族関係においても詳しく掲載され、両親の氏名や親子関係。
養子縁組の場合はそのように記載されます。
その後、結婚した場合は敗軍者の氏名、婚姻関係の状態なども記載され「戸籍」を確認すれば、その人の生い立ちがわかるようなものとなります。
内容は戸籍法や戸籍法施行規則で定められ、みんな同じ形式で記載されるものとなります。
「戸籍」の言葉の使い方
「戸籍」と用いた言葉はたくさんあります。
「戸籍謄本」や「戸籍抄本」「戸籍法」「戸籍制度」などとなります。
「本籍」とは?
「本籍」は、「戸籍の所在地」となります。
「戸籍」には必ず「本籍」を記載する必要があり、日本国内の住所が「本籍」の欄に記載されることになります。
ただし、この「本籍」の面白いところは必ずしもその人自身が実際に暮らしている場所でなくても良いという点です。
日本国内に実際にある住所なら、どこでも好きな場所を自分の「本籍」として登録することができるのです。
その結果、「本籍」の人気ランキングといったものもあり、1位は東京都 千代田区千代田1番の皇居。
2位は大阪市中央区大阪城1番の大阪城。
3位は兵庫県西宮市 甲子園町1番の阪神甲子園球場となります。
そのほかにも、東京ディズニーランドや竹島、北方領土など実際に住むことなどできない場所を「本籍」として記載している人は少なくありません。
変更も手軽に行うことができ「転籍届」を出せば、自由に「本籍」を移動させることが可能です。
「本籍」の言葉の使い方
「本籍」の場合、基本「本籍」という使い方しかありません。
「戸籍」のように何か言葉を付け足し用いられることはありません。
「戸籍」と「本籍」の違い
簡単に言えば、「本籍」は「戸籍」に記載されている1つの項目ということになります。
「戸籍」には「本籍」を含めた様々な個人情報が記載されています。
氏名や生年月日はもちろん、現住所や家族構成などが記載されており、その中のひとつに「本籍」があるといった関係となります。
そのため、自分自身の「本籍」を知りたい場合は「戸籍」を確認すれば知ることができます。
また、その「本籍」は自由に設定することができ変更も可能です。
まとめ
以上が「戸籍」と「本籍」の違いです。
「本籍」は「戸籍」の一部であるということ。
また、「本籍」は自由に設定することができるとうこと。
この点がポイントです。