この記事では、「品質」「性能」「機能」の違いを分かりやすく説明していきます。
「品質」とは?
「品質」は「ひんしつ」と読みます。
「品」という字は「何かの用途にあてる、形がある物」「品物」「商品」という意味を含んでいます。
「質」は「物が成り立つもととして考えられるもの」「中身」といった意味があります。
「品」と「質」の2つの漢字から構成される「品質」は、「品物の性質」「品柄」という意味になります。
「品質」とは品物やサービスが顧客のニーズに合っているかを決める特性のことです。
顧客目線のため基準があいまいです。
「品質」の例文
・『その会社は高品質の製品で知られている』
・『新製品の品質に多くの疑問が出てきた』
・『値段は安いですが、品質はあまりよくないです』
「性能」とは?
「性能」は「せいのう」と読みます。
「性」は「たち」「性質」「品質」「根性」という意味になります。
「能」は、「はたらき」「わざ」「ききめ」という意味をもっています。
「性」と「能」から構成される「性能」は、「機械などの性質と能力」という意味になります。
「性能」は数値化できることが多いのが特徴です。
数値化できる、機械などの能力の大小と考えてください。
「性能」の例文
・『電気自動車の性能はよくなっている』
・『車のスピード性能を 最大限に引き出します』
・『性能の良いコンピュータモデルができます』
「機能」とは
「機能」は「きのう」と読みます。
「機」は「細かい働きをする、からくり」「はた(=織機)」「しかけ」という意味があります。
「能」は前述したように「はたらき」「わざ」「ききめ」という意味をもっています。
「機」と「能」で構成される「機能」は「物の働き。
また、その働きを発揮すること」や「法律で、機関がその権限内で活動することのできる能力」という意味になります。
「機能」はそのもの(機械)が持っている能力の種類と考えてくだい。
「機能」の例文
・『このビデオデッキは正しく機能しない』
・『国会は本来の機能を十分には果たしてはいない』
・『私の知る限り、そのような機能はないと思います』
「品質」と「性能」と「機能」の違い
「品質」と「性能」と「機能」の用語の意味はおわかりいただけたでしょうか。
「品質」とは、商品やサービスが顧客のニーズに合っているかどうかを決める特性で、基準がとてもあいまいです。
「性能」は、機械などのもっている数値化できる能力のことを表します。
つまり機械などの能力の大小となります。
それに対して「機能」は、物の働きのことです。
これは機械などの能力の種類といえます。
まとめ
以上が「品質」「性能」「機能」の違いです。
「品質」は顧客のニーズに合っているかどうかを決める特性。
「性能」は機械などのもっている能力の大小。
「機能」はもっている能力の種類だということがわかりました。