この記事では、「空想」と「想像」と「妄想」の違いを分かりやすく説明していきます。
「空想」とは?
「空想」は「くうそう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「実際に有り得ないこと、実現しそうにないことなどをあれこれと頭に思い浮かべること」という意味で、現実に居ながら、自分の頭で非現実的なことを思い浮かべて考える様子を言います。
2つ目は「仏教用語で、全てのものは因縁から成り立ち、固定的実体がないという考え方に執着すること」という意味です。
上記に共通するのは「頭で色々考える」という意味です。
「空想」の使い方
「空想」は名詞として動詞を伴い「空想する・した」と使われたり、副詞として「空想して」と使われたりします。
基本的に、現実に有り得ないことや、現実とは関係ないことを頭で色々と思いめぐらすことに使われる言葉です。
「空想」の例文
・『子供の頃はよく未来社会の空想に浸っていた』
「想像」とは?
「想像」は「そうぞう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「実際に見ていないことを推し量ること」という意味で、経験していないものを憶測で解釈することを言います。
2つ目は「現実に存在しないものを、心の中で思い描くこと」という意味で、実存しないものを心の中で描写することを言います。
上記に共通するのは「憶測で思い描く」という意味です。
「想像」の使い方
「想像」は名詞として動詞を伴い「想像する・した」と使われたり、副詞として「想像して」と使われたりします。
基本的に、はっきり分からないものを、自分の心の中で思い描くことに使われる言葉です。
「想像」の例文
・『宝くじが当たった時の自分を想像して楽しむ』
「妄想」とは?
「妄想」は「もうそう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「全く根拠のないことをあれこれ考えること」という意味で、事実ではないことを勝手に考えることを言います。
2つ目は「根拠のない内容を真実だと思い込む、病的な症状」という意味で、精神疾患のひとつです。
上記に共通するのは「事実ではないことを考える」という意味です。
「妄想」の使い方
「妄想」は名詞として動詞を伴い「妄想する・した」と使われたり、副詞として「妄想して」と使われたりします。
また、精神的な症状として「被害妄想」「誇大妄想」などと使われることもあります。
基本的に、根拠のないことや事実ではないことを、勝手に心に思い描くことに使われる言葉です。
「妄想」の例文
・『彼女はすぐに異世界のヒロインになった妄想をする』
「空想」と「想像」と「妄想」の違い
「空想」は「現実に有り得ないことや、現実とは関係ないことを頭で色々と思いめぐらすこと」という意味です。
「想像」は「はっきり分からないものを、自分の心の中で思い描くこと」という意味です。
「妄想」は「根拠のないことや事実ではないことを、勝手に心に思い描くこと」という意味です。
まとめ
今回は「空想」と「想像」と「妄想」について紹介しました。
「空想」は「頭で考える」、「想像」は「推測して心で思い描く」、「妄想」は「事実でないことを思い描く」と覚えておきましょう。