「優秀」と「有能」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「優秀」と「有能」の違い生活・教育

この記事では、「優秀」「有能」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

優秀と有能の違い

「優秀」とは、すぐれていることです。

特に知力や能力が他よりも優れていることを指します。

「有能」とは、才能があることです。

優れていることと、才能があることは違います。

優れるとは、能力や容姿などが他よりもまさるさまのことです。

才能とは、物事を巧みに行う能力のことです。

才能があっても、それが才能があるといわれる他の人たちと同じくらいのレベルなら「優秀」ではなく「有能」になり、他の人たちよりも優れていれば「優秀」です。

氷の上をうまく滑るためには、バランスをとる必要があります。

さらに3回転ジャンプなどをするとなると、高いバランス力や筋力などが求められます。

誰にでも簡単にできるものではありません。

そのようなことをなす能力があることは「有能」といえます。

3回転ジャンプができる人すべてが、オリンピックに出られるような能力を持っているのではありません。

「有能」な人のすべてが「優秀」なのではないのです。

他の人たちよりも優れた能力があり、試合でメダルを獲得できるほどなら「優秀」といえるでしょう。


優秀と有能の使い方の違い

才能があることに「有能」を使用します。

物事を行うために役立つ能力を持っていることに使われることが多いです。

他よりも優れていることには「優秀」を使用します。

体力、知力、容姿など、人と比べて優れているといえることはさまざまありますが、「優秀」は知力や能力などが優れていることに対して使われます。


優秀と有能の英語表記の違い

「優秀」は英語で“excellence”と表記をします。

「有能」は英語で“competent”と表記をします。

「有能な人」という場合は、“a man of ability”“a woman of ability”となります。

優秀の意味

「優秀」は他よりもすぐれていることです。

優れるとは、他よりもまさっていることで、「優秀」は知力や能力が他よりもまさっている意味があります。

知力は知的な能力のこと、能力は物事を成し遂げる力のことです。

コンクールの表彰の際に「優秀な成績を修めましたので」という言葉が使われることがあります。

コンクールに参加をした人全員が表彰されるのではなく、参加した人の中なら特に優れている人が選ばれて表彰されます。

このことからも「優秀」は他よりも優れていることを表しているのがわかります。

優秀の使い方

知力や能力が他よりも優れていることに使用をします。

優れるには、能力、容姿、価値などが他よりもまさっているという意味がありますが、「優秀」は容姿や価値などについては使用しません。

また、他よりも優れていることなので、並の能力についても使用しません。

人に対して使われることが多くありますが、「優秀なグッズ」など道具にも使うことができます。

優秀を使った例文

・『成績が優秀なものを表彰する』
・『このチームには優秀な選手がそろっている』
・『優秀な俳優であると評価されている』
・『優秀なデザイナーによるデザイン』
・『大学推薦されるのは成績が優秀なものだけではない』

優秀の類語

「優等」「優越」が類語です。

「優等」には、他よりも知力や能力が優れている意味があります。

「優越」も他よりも優れていることですが、知力、能力、技術、地位など、「優秀」よりも幅広く使うことができます。

優秀の対義語

「劣等」が対義語です。

程度や等級が水準よりも劣っている意味があります。

有能の意味

「有能」は才能があることです。

才能とは、物事をなす能力を指します。

能力のあるなしにかかわる言葉で、能力が他よりも優れているかは意味に含まれていません。

一つで焼く・炒める・蒸す・煮るなどできるフライパンがあれば便利なことでしょう。

このフライパンは調理をするための役立つ能力を備えているといえそうです。

物事をなすための役立つ能力があるので「有能」といえます。

有能の使い方

才能があることに使用します。

他よりも優れているかは問いません。

特に物事をなすための役立つ能力があることに使用されます。

「有能な人材」のように職業に使うことが多くあります。

有能を使った例文

・『有能な秘書を雇った』
・『有能な人材を集める』
・『100円均一で購入できる有能なグッズ』
・『この会社は有能は人ばかりですね』
・『有能であることを認められて採用される』

有能の類語

「敏腕」「辣腕」が類語です。

「敏腕」は物事を正確にてきばき行う能力のことを意味します。

「辣腕」も物事を正確に行う能力のことですが、「有能」「敏腕」よりも躊躇することなく取り組む意味が含まれています。

有能の対義語

「無能」が対義語です。

「無」には打ち消す意味があり、「無能」は能力がない意味になります。

まとめ

どちらも能力についての言葉ですが、「優秀」は他よりも優れていること、「有能」は才能があることで、意味は違います。