この記事では、「仮眠」と「昼寝」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
仮眠と昼寝の違い
「仮眠」とは、一時的にとる短時間の睡眠のことです。
「昼寝」とは、昼間に眠ることです。
どちらもナイトワークをしている人以外にとっては、一般的に夜にとる長い眠りに対して使われています。
この点は同じなのですが、「昼寝」という場合は特に昼間にとる眠りのことを指しています。
昼間とは日の出から日の入りまでの間のことです。
つまり、太陽が出ている時間ということになります。
「仮眠」は昼間以外でも短時間の睡眠のことを指すので、日没後であっても「仮眠」といえます。
仮眠と昼寝の使い方の違い
人間はまとまった時間、長い眠りをとります。
ナイトワークをしている人以外は、多くの場合夜に長い眠りを取ります。
長い眠りに対して使われる言葉が「仮眠」です。
仮眠とは一時的にとる短い睡眠を意味します。
「昼寝」は昼間にとる睡眠のことです。
昼間に眠ることなら睡眠時間に関係なく「昼寝」ということができますが、一般的には「昼寝」は短い眠りとされています。
ナイトワークをしている人は昼間に眠ることがありますが、この眠りは長いので「昼寝」とは一般的にはいわれていません。
「仮眠」も「昼寝」も一時的にとる短い睡眠に関して使われる言葉ですが、「仮眠」は時間を問わず、「昼寝」は昼間の短い睡眠、特に昼食後の睡眠に関して使われる言葉です。
仮眠と昼寝の英語表記の違い
「仮眠」は英語で“nap”と表記します。
「昼寝」は英語で“nap”と表記します。
“nap”よりも使われる頻度は少ないのですが、「昼寝」のことを“siesta”ともいいます。
「仮眠」と「昼寝」では、英語表記に違いはありません。
仮眠の意味
「仮眠」とは、一時的にとる短い睡眠のことです。
「仮」という漢字には、かり、かりに、かりのという意味があります。
一般的に夜にとる長い眠りのことを本眠りだとすると、それに対する「仮」ということになります。
「仮眠」の適切な睡眠時間は15分から30分程度だとされています。
それ以上長く眠ってしまうと本格的な眠りとなり、目覚めたときに頭がはっきりしなくなってしまいます。
ぐっすりと眠らないためには、椅子に座ったまま眠る、睡眠前にコーヒーなどカフェインを含むものを摂取しておく、目覚まし時計や携帯・スマホのアラームを使用するなどの工夫ができます。
仮眠の使い方
眠かったり、疲れていたりして、少し休みたいときに使われている言葉です。
しかし、仕事中には「仮眠」をとりにくいことが現状です。
仮眠を使った例文
・『仮眠をとったらすっきりした』
・『疲れたので仮眠をとる』
・『仮眠をとるつもりだったのに、ぐっすり眠ってしまった』
・『日本では電車の中で仮眠をとる人が少なくない』
・『仮眠によって生産性の向上が期待できる』
仮眠の類語
「仮眠」の類語は「仮睡」「仮寝」です。
「仮睡」とは、少しの間眠ることを意味します。
「仮寝」とは、仮にしばらく眠ることです。
仮眠の対義語
「仮眠」の対義語はありません。
「仮眠」は長い眠りに対して使われる言葉なので、強いて言えば「熟睡」が対義語になります。
昼寝の意味
「昼寝」とは、昼間にとる眠りのことです。
昼間は、日の出から日没までのことを意味しますが、「昼寝」は主に昼食後の時間帯を指します。
「昼」という漢字には、日の出から日没までという意味があり、「寝」という漢字には、ねる、ねむる、横になるという意味があります。
漢字からも「昼寝」は日の出から日没までの眠りという意味がわかります。
午後2時ごろになると眠気が出て来ることが珍しくありません。
この時間帯に眠くなるのは、昼食を摂って血液が胃に集まり、脳への血流量が少なくなるから、体内リズムの影響で覚醒度が下がる時間帯だからなどといわれています。
昼寝の使い方
「昼寝」は日常的に使われる言葉です。
保育園での午後の睡眠時間、社会人が疲れたときにとる昼間の眠り、昼間に睡魔に襲われ眠ってしまうときなどに使われます。
昼寝を使った例文
・『保育園では昼寝の時間が設けられている』
・『昼の休み時間に昼寝をとる』
・『昼寝をとらないと眠くて仕方がない』
・『気持ちよく昼寝をしていたら、起こされてしまった』
・『頬に畳の跡がついていて、昼寝をしたのがわかってしまった』
昼寝の類語
「昼寝」の類語は「午睡」です。
「午睡」は、昼寝をすることを意味します。
「午」という漢字には、ひるという意味があり、「睡」という漢字には、ねむる、ねむりという意味があります。
昼寝の対義語
「昼寝」の対義語はありません。
「昼寝」は昼間にとる眠りのことなので、強いていえば「夜の眠り」が対義語になります。
まとめ
「昼寝」は昼間にとる眠りのこと、「仮眠」は時間を問わず一時的な短い眠りのことで、似ているようでも意味は違う言葉です。