私たちが普段意識もせずに使っている日本語。
その中に「そして」や「やがて」「いずれ」などの接続詞を入れて会話をしています。
しかし、これらの言葉の意味を改めて考えるようなことはあまりないでしょう。
そこでこの記事では、「そして」と「やがて」と「いずれ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「そして」とは?
「そして」は接続詞の1つであり、「接続詞を使った文法」と言ってもいいでしょう。
近い意味を持つ言葉として「そうして」という言葉もありますが、これは「そして」と同じ場面で使われています。
接続詞にもいろいろな文法がありますが、「そして」は「添加」にとして使われている接続詞なのです。
「そして」の例文
「そして」の例文を見ると、次のような文章が挙げられます。
・『今日はいい日だった。そして明日もいい日になると思う』
・『アイツはイケメンだ。そして頭もいい』
「やがて」とは?
「やがて」とは「まもなく」や「そのうちに」という意味を持った接続詞。
「時が少しずつ経って」というようなニュアンスで使用されるのですが、「彼はやがて大物になるだろう」といったような使い方があります。
「やがて」の例文
「やがて」の例文は以下の通りです。
・『やがて嵐が来るだろう」』
・『あれからやがて1年が経とうとしている』
「いずれ」とは
「いずれ」は漢字表記では「何れ」と書きますが、「はっきりとは定めずに」、あるいは「分からないままにわからないままに」という意味合いを含みながら物事を言い表すのに使う言葉です。
この他にも「どれ」や「どこ」「どちら」という意味をもっています。
「いずれ」の例文
「いずれ」の例文は下記の通りとなります。
・『和風・洋風メニューのいずれになさいますか』
・『いずれ大きな問題になるだろう』
「そして」と「やがて」と「いずれ」の違い
ここで「そして」と「やがて」と「いずれ」の違いを見ていきましょう。
「そして」の主な役割は「添加」でした。
これは「前の事柄に後の事柄をつけ加える」という解釈になります。
「やがて」は「そのうち」「まもなく」、あるいは「じきに」といったようなニュアンスがあります。
「まもなく」「そのうちに」「じきに」は「時間が少しずつ経ってから」という理解につながるわけですが、ささまざまなステップを経てから結果論として用いられるのです。
「いずれ」は「分からないままにわからないままに」都というニュアンスを含みながら「最終的にこうなる」というような表現で「いずれ」が使われると言ってもいいでしょう。
まとめ
「そして」と「やがて」と「いずれ」の解釈の違いを見てきましたが、改めて意味を調べてみると、何気なく使っている言葉でも、しっかりと文の流れをつなぐ重要な言葉の1つであることが理解できると思います。
このような接続詞はこの他にもたくさんあるので、意識して使ってみると、勉強になります。