この記事では、「スノッブ効果」と「ヴェブレ効果 」と「バンドワゴン効果 」の違いを分かりやすく説明していきます。
「スノッブ効果」とは?
「他人とは違うものが欲しい」という心理が働いて簡単に手に入れられないほどほど需要が増し、誰もが簡単に入手できるようになると需要が減少することを指し、他の人と差をつけたいという願望によって動かされるもので、限定性や希少性が価値を持つものとなっています。
実際には様々な理由が重なっていることから直接的にイコールとは言えませんが初回限定品という概念はこの効果が作用する部分があり、本来普及を目指しているゲーム機が品薄になってしまうとスノッブ効果が働いてしまうという事も言えます。
同じ品物が店頭にたくさんあって、今じゃなくても買えるから今は買わないという感覚もスノッブ効果ということができるでしょう。
「ヴェブレ効果」とは?
高額で話題となっているものなど、他の人に見せびらかしたい心理を利用した消費のことを指します。
自己顕示欲を満たすための消費行動で、高級ブランドやスーパーカーなどは少なくともこの効果を狙っている部分があります。
基本的には高額商品で考えられる効果となっています。
古本屋で高価な本などもこれは凄いものであるという心理が働き、デザインを売りにしているものよりは弱く、購入にまで至るパワーはないですがヴェブレ効果が働く場合があるといえるでしょう。
一方大衆製品においてはヴェブレ効果は一切狙っていないと言って良いでしょう。
「バンドワゴン効果」とは
多数の人が支持している物事に対して、よりいっそう支持が高くなる現象で、パレードのあとに楽車隊(バンドワゴン)が付いてきてより列が大きくなることから名付けられた概念です。
「前作視聴率30%突破」というテレビ番組の宣伝や「発行部数400万部突破」という本の宣伝などはこの効果を狙ったもので、人気のある商品がさらに売れることもこの範疇に入ると言えるでしょう。
商品だけではなく、選挙の投票結果にも左右されることがあり、メディアの事前調査で優勢と伝えられた候補者がそのまま勝利することを指します。
とくに投票の直近の調査ではより効果が強いと言えるでしょう。
「スノッブ効果」と「ヴェブレ効果 」と「バンドワゴン効果 」の違い
他の人が持っていないことに価値観を持つ「スノッブ効果」と多くの人が支持していることに価値観を持つ「バンドワゴン効果 」は逆の性質で相容れることはありません。
珍しく高価で他の人に見せたくなる心理の「ヴェブレ効果」は性質的に希少価値的な要素を持つ「スノッブ効果」と相まって効果がますことがあります。
ヴェブレ効果とバンドワゴン効果はまず相容れないでしょう。
まとめ
希少価値からくる「スノッブ効果」と高価さと自己顕示欲からくる「ヴェブレ効果 」、多数の支持がより多数の支持を生む「バンドワゴン効果 」はスノッブ効果とヴェブレ効果 は商品購入の考え方に使われるのに対し、バンドワゴン効果は商品購入の考え方だけでなく、社会現象、選挙の投票行動を考える時などにも使われます。