この記事では、「紙パック式掃除機」と「サイクロン式掃除機」の違いを分かりやすく説明していきます。
「紙パック式掃除機」とは?
掃除機の中にゴミを集める為の紙パックが入っており、吸い込んだゴミは、紙パックに溜まる掃除機のことです。
紙パックは、フィルターの役目も果たしていて、排気がきれいな傾向があります。
紙パック式掃除機が、日本で初めて発売されたのは、1980年に日立が発売したキャニスター掃除機(CV-8500)だといわれています。
紙パック式掃除機の良いところは、掃除機本体のメンテナンスはさほど必要では無く、紙パックにゴミが溜まれば、そのまま紙パックごと捨てられるところです。
また、排気がきれいなものもあるので、ホコリや花粉などに対して、アレルギーを持っている人が使うのにも適しています。
デメリットは、紙パックを購入し続けなければならないので、ランニングコストがかかるところと、買いに行く手間がかかるところです。
また、紙パックにゴミが溜まるにつれ、溜まったゴミに邪魔されてしまうので、吸引力が下がることです。
掃除機を使うたびに紙パックを取り替えることはしないので、ゴミを一定期間溜めておくことになります。
「サイクロン式掃除機」とは?
掃除機内でサイクロン(遠心分離)して、ゴミと空気を分離し、ゴミをダストカップに溜める掃除機です。
ジェームズ・ダイソンが1986年に開発し、1990年代からは紙パックと並ぶ主要な掃除機となっています。
遠心力でゴミと空気を分離するので、ゴミが溜まっても吸引力が衰えないことが特徴です。
また、紙パックを購入・交換する手間がありません。
簡単にゴミを捨てられるので、掃除のたびに捨てられます。
デメリットは、ダストカップやフィルターの手入れが定期的に必要となること、アレルギー体質の人にとっては、アレルゲンに触らなくてはいけないことがあること、排気にアレルゲンがそのまま出てしまうことなどがあります。
「紙パック式掃除機」と「サイクロン式掃除機」の違い
違いは、紙パックの有無です。
「サイクロン式掃除機」はゴミと空気を遠心分離によって分けるのに対し、「紙パック式掃除機」は、そのまま紙パックに溜まっていきます。
「紙パック式掃除機」は、紙パックごとゴミを捨てられるので、アレルギーのある人にとっては、紙パック式掃除機の方がいいこともあります。
まとめ
「紙パック式掃除機」の後に、「サイクロン式掃除機」が誕生しました。
今では、掃除機は、この二つのタイプが主流となっています。