音楽イベントを指す言葉に、「フェス」や「ライブ」があります。
 2つの言葉にはどんな違いがあるのでしょうか。
 この記事では、「フェス」と「ライブ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「フェス」とは?
 フェスは英語の「フェスティバル」イタリア語の「フェスタ」の略語です。
 おもに野外や屋内で行われる大規模な音楽イベントを指して使います。
 いわば日本語でいう「お祭り」という意味です。
 フェスといえば、ロックフェスが有名です。
 そもそも、フェスのはじまりは1969年アメリカで開催された「ウッドストック」でした。
 今では、ジャズやクラブミュージックなど様々な音楽フェスが開催されています。
 また、音楽だけでなくフードーフェスやアニメフェス、防災フェスなど多種多様なイベントで使われています。
「ライブ」とは?
 観客の前でリアルタイムにパフォーマンスを披露することをライブといいます。
 日本語でいう実演や生演奏を意味します。
 今では、ライブは音楽イベントという意味が定着しています。
 しかし、もともと「ライブ」という言葉には音楽や演奏会の意味はありませんでした。
「ライブコンサート」が省略され、「ライブ」と呼ばれるようになりました。
 また、テレビの生放送や動画での生配信といった、リアルタイム放送でも「ライブ」という言葉が使われます。
「フェス」と「ライブ」の違い
「フェス」ではたくさんのアーティストが出演します。
 会場は展示場や大規模な公園で行われることが多く、多数のステージで同時に演奏が行われます。
「フェス」の場合、会場には飲食の屋台が設置されフードも楽しみにしている観客もいます。
「フェス飯」といった言葉も生まれました。
 対して、「ライブ」は基本1組のアーティストだけが演奏します。
 会場は小規模なライブハウスやホール・スタジアムなど様々で、ステージは1つです。
 中には、ワンドリンク制をもうけたライブもあります。
 飲みながら音楽を楽しむこともできますが、あくまでも演奏を楽しむことが目的です。
「フェス」と「ライブ」の類語
「フェス」と「ライブ」と同じような意味をもつ言葉を紹介します。
 まずは、「リサイタル」です。
「リサイタル」は、独奏会、独唱会のことです。
 メインの演奏者が、観客の前でパフォーマンスすることを指します。
 アニメ「ドラえもん」のジャイアンが開催している独唱会がまさにリサイタルです。
 次に、似た言葉で「コンサート」があります。
 コンサートは演奏会という意味で、音楽イベント全般を指し幅広く使われています。
 もともとは、オーケストラなど大人数の演奏会のことを「コンサート」と呼んでいました。
 コンサートの場合は、生演奏とは限りません。
「フィルムコンサート」などは、演奏者や歌手がステージにいない場合も「コンサート」と呼ばれることがあります。
まとめ
「フェス」と「ライブ」の意味をわかりやすく説明しました。
「フェス」と「ライブ」にはもともと音楽の意味はありませんでした。
 2つの言葉は、会場の規模や参加アーティストの数で使い分けていることがわかりました。
 ぜひ、参考にしてください。



