この記事では、「減数分裂」と「体細胞分裂」の違いを分かりやすく説明していきます。
生物にまつわる語を学びましょう。
「減数分裂」とは?
減数分裂(げんすうぶんれつ)とは生殖細胞が生まれる時の、細胞分裂をあらわします。
減数分裂の特徴は、2回に分けて分裂がおこなわれること。
第1回目を第一分裂、そして第2回目を第二分裂といっています。
DNAの中には、染色体と核、そして細胞がはいっています。
第一分裂がおこなわれる前にDNAの複製、つまりコピーがおこなわれます。
ちなみにDNAというのは、遺伝情報やマップです。
DNAの複製がおこなわれると、今度は細胞分裂をおこなうための準備をします。
染色体がくっつき、あらたな細胞が生まれていきます。
第一分裂では2つ、第二分裂ではさらに2つ生まれるので合計4つの細胞ができたことになります。
「体細胞分裂」とは?
体細胞分裂(たいさいぼうぶんれつ)とは、一般的な細胞分裂のこと。
からだのあらゆる部分の細胞で起こる、一般的な細胞分裂をいいます。
本によっては、有糸分裂と呼ぶこともあります。
そもそも私たちの体にある細胞は、細胞そのもののサイズを大きくすることはできません。
そのため成長していくために細胞の数を増やして、成長の度合いを高めていきます。
数を増やして、すこやかな体に整えるように調整しているのです。
体細胞分裂では間期、核分裂、細胞質分裂と3つのステップで分裂をおこないます。
最初におこなわれる間期は準備期間、核分裂では染色体の移動、細胞質分裂では実際に細胞分裂がおこなわれます。
体細胞分裂ではDNAの複製がおこなわれて、もとある数の2倍に増えていきます。
「減数分裂」と「体細胞分裂」の違い
「減数分裂」と「体細胞分裂」の違いを、分かりやすく解説します。
・生殖細胞の分裂は減数分裂、それ以外は体細胞分裂
「減数分裂」と「体細胞分裂」はどちらも細胞分裂をあらわします。
テストでよく問われますが、1番の大きな差は「何にまつわる細胞で起きるか」です。
減数分裂は用途が限定されていて、生殖細胞の細胞分裂をさします。
第一分裂と第二分裂、間髪おかずに2回の分裂が起こるのが減数分裂の特徴です。
そして体細胞分裂は生殖器以外、つまり体のあらゆる場所の細胞分裂をあらわします。
「減数分裂」と「体細胞分裂」のもうひとつの違いは、DNAの量です。
減数分裂では「数が減る」とあらわすように、2回の分裂を繰り返すのでDNAの値が大きく減っています。
一方で体細胞分裂では、DNAの値はそれほど変化はありません。
差を明確にしておきましょう。
まとめ
「減数分裂」と「体細胞分裂」の違いを分かりやすくお伝えしました。
どちらも生物でよく問われる問題です。
減数分裂とは生殖細胞にまつわる、細胞分裂をあらわします。
2回に分けておこなわれるので、DNAの量が少なくなります。
そして体細胞分裂は生殖細胞以外の、ノーマルな細胞分裂です。
正しく覚えていきましょう。