「体力」と「スタミナ」の違いとは?分かりやすく解釈

「体力」と「スタミナ」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「体力」「スタミナ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「体力」とは?

「体力」には2つの意味があります。

ひとつは、労働をしたり、運動をしたりすることに屈しない力のことです。

走ることで説明をします。

普段からランニングをしている人は、2kmを走ることはラクラクできてしまうことでしょう。

多少、息があがるかもしれませんが、すぐに回復をするはずです。

まだまだ余裕で走れるという人もいることでしょう。

それに対して、普段から運動をしていない人だと、2kmを走るのはやっとです。

運動をする力の弱い人だと、100mを走ることもつらく感じると思います。

前者と後者では、運動をする力に違いがあります。

この身体の力のことを「体力」といいます。

もう一つの意味は、組織がある働きをするための力です。

比喩的な表現です。

企業が活動をするためには、それなりの力が必要で、生産性、資金力、安定性、成長の可能性などを考えて活動をします。

このような活動をする際の資金力や安定性などのことを意味します。


「体力」の使い方

日常的には、労働をしたり、運動をしたりするときの力の意味で使うことが多いです。


「スタミナ」とは?

労働や運動をするのに耐える力、肉体が活動をする力、長くことを行い続けられる力という意味です。

ピッチャーのことで説明をします。

プロ野球のピッチャーは、1試合あたり平均で150球を投げます。

この数を投げるに耐える力があるのです。

それに対して、野球を始めたばかりの小学生は、1試合で150球も投げるのは難しいでしょう。

球を投げ続けるのを耐えるだけの力が備わっていないのです。

こういった力のことを「スタミナ」といいます。

「スタミナ料理」という言葉もあります。

これは、力がつきそうな料理のことです。

肉体が活動するために必要な力をつけてくれそうな料理なので、「スタミナ料理」といいます。

「スタミナ」の使い方

身体を動かす力、長く何かを行える力を指して用います。

「体力」と「スタミナ」の違い

労働や運動をするのに耐える力という意味が同じです。

「長距離を走る体力がある」「長距離を走るスタミナがある」と、同じ使い方ができます。

「スタミナ料理」とはいいますが、「体力料理」とはいわず、同じような使い方ができないこともあります。

また、「体力」には組織が活動する力の意味もありますが、この意味は「スタミナ」にはありません。

「体力」の例文

・『体力の衰えを感じる』
・『体力勝負』
・『体力をつける』
・『体力がもたない』

「スタミナ」の例文

・『スタミナを発揮する』
・『スタミナが足りない』
・『スタミナ勝負』
・『スタミナをつける』

まとめ

2つの言葉は、労働や運動をすることに屈しない力という意味が同じです。

この意味では、同じように使うことができます。

一方には比喩的な意味もあり、この点に違いがあります。