この記事では、「仲間」と「友達」の違いを分かりやすく説明していきます。
「仲間」とは?
「仲間」には4つの意味があります。
1つめは、一緒に物事をする関係です。
たとえば、自分の趣味がテニスだったとします。
テニスをするためにジムに通っています。
そこには、自分を同じようにテニスをする人たちがたくさん集まっています。
その中の何人かとは、ときどき一緒にラリーなどを行います。
これは、テニスという物事を一緒にする関係、つまり「仲間」といえます。
2つめの意味は、地位や職業などの同じ人々です。
作家という仕事をしている人にとっては、同じ職業の作家の人は、この意味の人にあてはまります。
3つめは同じ種類のものです。
ミカンとリンゴは見た目も味もまったく違い、分類上の科なども異なります。
しかし、果物という点では同じものです。
猫とトラは大きさも強さも異なります。
猫は愛玩動物として飼育されていますが、トラを愛玩動物として飼育するのは難しいです。
このような違いはあるものの、ネコ科の動物である点は同じです。
猫はトラの「仲間」だといえます。
4つめは、商工業者の同業組合です。
「仲間」の言葉の使い方
いくつかの意味がありますが、一緒に物事をする関係という意味で用いられることが多いです。
一緒にする物事がどのようなものかの定義はなく、テニス、野球、料理、読書、仕事など、さまざまなことについていうことができます。
「友達」とは?
一緒に遊んだり、会話をしたりする、親しくかかわっている人のことです。
この言葉が意味する人は、たんに会話をする、一緒に遊ぶというだけでなく、親しいかかわりがあります。
コンビニの店員さんとは、商品やお金の受け渡しの際にしゃべることがあるでしょう。
会話をしたりはしていますが、この人のことを「友達」とはいいません。
なぜなら、親しいかかわりがないからです。
学校の先生とも会話をします。
コンビニの店員さんよりも長い会話を交わすことがありますが、先生のことを「友達」とはいいません。
先生は敬うべき人であり、なれなれしくするものではないからです。
学校には、一緒に学ぶ同級生たちがいます。
この人たちの中の何人かとは、普段から一緒に遊んだり、会話をしたりするでしょう。
学校の中でのことだけでなく、学校の外でも一緒に遊んだり、会話をしたりすることもあります。
その人たちとは、親しくかかわっているはずです。
この人たちが、この言葉の意味するものになります。
「友達」の言葉の使い方
互いに心を許し合えるような親しい間柄の人を指して用いる言葉です。
「仲間」と「友達」の違い
前者は、親しいかどうかに関係なく、一緒に何かをする人のことを指します。
後者は、一緒に何かをすることもありますが、一緒に何かをするという意味合いではなく、親しい関係のことを指しています。
まとめ
同じ人のことを指す場合がありますが、一方は何かを一緒にする人、もう一方は親しい間柄の人で、意味合いが異なります。