「短絡」と「地絡」の違いとは?分かりやすく解釈

「短絡」と「地絡」の違いとは?分かりやすく解釈専門用語・業界用語

この記事では、「短絡」「地絡」の違いを分かりやすく説明していきます。

「短絡(たんらく)」とは?

「短絡」には以下の意味が含まれています。

「電気回路において、電位差のある2点のあいだを抵抗の小さい導体で接続すること」「絶縁が破れ、抵抗の小さい回路ができること」「ショート」
「物事の本質を見極めず、道理に則った手順をとらずに、原因と結果などを性急に結び付けてしまうことやその様」また、「物事の本質を見極めず、道理に則った手順をとらずに、原因と結果などを性急に結び付けてしまうことやその様」という意味を表すときには「短絡的(たんらくてき)」という言い回しも用いられています。


「短絡」の使い方

「短絡」は名詞としてや、形容動詞として「短絡する」などのように使われています。


「地絡(ちらく)」とは?

「地絡」とは、「電気を地面に逃がすためにつなぐアース」を意味する言葉です。

「地絡」の使い方

「地絡」は名詞として使われています。

「短絡」と「地絡」の違い

「短絡」には「(電気回路が)ショートする」という意味のほか、「物事や道理の本質を考えずに原因と結果などを結び付けてしまうこと」という意味が含まれています。

対して、「地絡」は電位を等しくするために、電気を大地に逃がすときなどに使われる「アース」を指す言葉です。

「短絡」の例文

・『電気回路に異常が生じ、短絡事故が発生した』
・『1つの物事から人となりを決めつけるのは、実に短絡な考えである』
・『短絡して結論を出したせいか、矛盾の多い理論になってしまっている』

「地絡」の例文

・『洗濯機のトラブルの原因は地絡の劣化にあるようだ』
・『漏電を防ぐ為に、地絡の部分を取り替える必要があるようだ』

まとめ

字面が似ており、いずれも電気回路にかんする意味を含める「短絡」「地絡」ですが、全く別の意味を表す言葉でした。