1990年代あたりまでは、家庭にステレオセットがあって、それで音楽を聴いていた家庭がたくさんありましたが、その後音楽は携帯プレーヤーやスマホで聴くのが主流になったため、以前あったような大きなスピーカーも今はオーディオマニアの家にしかありません。
スピーカーというとウーファーという単語も聞いたことがあります。
この記事では、「ウーファー」と「スピーカー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ウーファー」とは?
「ウーファー」とは、音を空気にのせて拡散する「スピーカ」という機器の中で、主に低音の再生を受け持つタイプのもののことを言います。
これは英語の「woofer」から来ていて、この単語は「犬の低い唸り声」を表す「woof」という単語に「er」が付いたもので「低い唸り声を出すもの」という意味です。
通常は入力信号から低い音だけを分離して一番大きな径のスピーカーで鳴らします。
「スピーカー」とは?
「スピーカー」とは「音を再生する機器」のことを指します。
英語の「speaker」から来ていて、もともとは「話す人」という意味です。
構造としては音源から入力された音の電気信号を「コーン紙」と呼ばれる円錐形の部品を振動させて人の耳に届く空気の振動、つまり音を作り出します。
「ウーファー」と「スピーカー」の違い
「ウーファー」と「スピーカー」の違いを、分かりやすく解説します。
ここまでの説明でお分かりのように、そもそも根本的な定義として「スピーカー」の一種が「ウーファー」であるということです。
つまり「ウーファー」は「スピーカー」に含まれます。
つまり、これは「電気自動車」と「自動車」の違いと同じであり、集合の包含関係の話でしかありません。
まとめ
序文で、述べたように、今では音楽そのものをステレオで聞く人は少なくなり、家庭で見るスピーカーは液晶テレビに接続したサラウンドスピーカーくらいになってしまっています。
それに伴って以前は大きな売上を続けていた大型のオーディオ機器の生産は縮小され、それが専門だったメーカーの多くは他の企業に吸収されたり、消滅したりという運命を辿っています。