この記事では、「政令指定都市」と「地方中枢都市」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「政令指定都市」とは?
「政令指定都市」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「政令指定都市」は「せいれいしていとし」と読みます。
「政令指定都市」は、「日本の地方公共団体の一つで、人口が50万人以上で、なおかつ法令で指定された市のこと」という意味があります。
2022年現在で「政令指定都市」は、20市あり、具体的には、札幌市、仙台市、新潟市、さいたま市、千葉市、川崎市、横浜市、名古屋市、大阪市、福岡市などがそれにあたります。
「政令指定都市」は、都道府県からの権限の委譲等により、都道府県時に準じた権限を行使することができます。
そのため、市の施策を実施する時、都道府県の了承を得る必要がないため、スムーズに実施することができるというメリットがあります。
また「政令指定都市」になると、区域を分けて「区」を設けることができます。
この区は「行政区」と呼ばれます。
「地方中枢都市」とは?
「地方中枢都市」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「地方中枢都市」は「ちほうちゅうすうとし」と読みます。
「地方中枢都市」は、「地方中枢拠点都市」と言い、「三大都市圏以外の都市で、人口20万人以上で、昼夜間人口比率1以上などの地方都市において、相当規模の人口と中核性を有する、政令指定都市や中核市のこと」という意味があります。
2022年において61市が要件を満たしています。
三大都市圏とは、東京、名古屋、大阪を指し、大阪市や名古屋市などの「政令指定都市」は、除外されます。
少子高齢化が進む中で、地方に機能を集約した都市を整備するという構想から生まれています。
地方都市に、高度医療や福祉、子育て支援、人材育成などの機能を集中させようという狙いがあります。
「政令指定都市」と「地方中枢都市」の違い
「政令指定都市」と「地方中枢都市」の違いを、分かりやすく解説します。
「政令指定都市」は、「日本の地方公共団体の一つで、人口が50万人以上で、なおかつ法令で指定された市のこと」という意味があります。
一方で、「地方中枢都市」「は三大都市圏以外の都市で、人口20万人以上の市のこと」という意味があります。
このように、「政令指定都市」は人口50万人以上の市なのに対して、「地方中枢都市」は、人口20万人以上という違いがあります。
また、「政令指定都市」は、都道府県の権限を委譲するという目的があるのに対して、「地方中枢都市」は、地方都市に高度医療や福祉、人材育成などの機能を集中させようという目的があるという違いもあります。
まとめ
「政令指定都市」と「地方中枢都市」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。