ご飯のお供として人気のたらこは、おにぎりの具やパスタ等幅広い料理に用いられている食材です。
その中に生たらこと表示されているものがありますが、普通のたらことはどう違うのでしょうか。
生たらことは?
生たらことは、マダラやスケトウダラの卵巣で味付けしていないものをいいます。
タラ(鱈)の子どもであることからタラの子と呼ばれており、それが短くなって「たらこ」というようになりました。
日本では北海道や東北地方が主な産地です。
味付けされていないので、そのまま食べても美味しくありません。
甘辛く煮つけるなど調理してから食べるのが一般的です。
全国のスーパーマーケット等ではあまり見かけませんが、マダラやスケトウダラの産地では一般的な食材として知られています。
特にマダラの卵巣は味付け加工されることはなく、加熱して食べるのが普通です。
マダラはスケトウダラよりも鮮度が落ちるのが早いですし、色も黒っぽいのであまり見た目がよくありません。
スケトウダラの卵巣よりも大きいので、味付けするのに時間がかかるという理由もあります。
たらことは?
生たらこではない普通のたらこは、スケトウダラの卵巣を味付けして加工したものをいいます。
白いご飯にのせて食べても美味しいですし、焼きたらこにしておにぎりの具材などにも使用されます。
お茶漬けやタラモサラダ、たらこパスタ等もよく知られています。
タラモサラダは元々、ギリシャやトルコの定番料理で、魚卵とニンニクをパンやジャガイモに練り合わせる料理でした。
本場ではコイやボラの卵を使いますが、日本ではたらことジャガイモを使いマヨネーズで味付けした料理がタラモサラダとして定着しています。
また、たらこパスタはパスタの中でも人気が高く、手軽に使えるパスタソースや冷凍食品なども数多く販売されています。
和風パスタの代表的なメニューです。
チーズやバターといった洋風の食材との相性も良いです。
たらこを使ったピザなどもあります。
また、お酒のおつまみとしても人気があります。
生たらこと普通のたらこの違い
生たらこは味付けしていないもので、普通のたらこは味付け加工が施されているものをいいます。
生たらこには「生」と名前が付いているので生で食べる物と勘違いしてしまうこともありますが、基本的には加熱調理用です。
味がしないので、そのまま食べても美味しくありません。
それに塩や食品添加物が使われていないので、細菌などが繁殖しやすいという特徴があります。
あまり日持ちはしません。
それに対して普通のたらこは、塩や食品添加物などが使われているので細菌は繁殖しにくいです。
全く繁殖しないというわけではないので冷蔵保存する必要がありますが、生たらこよりも日持ちがします。
まとめ
生たらこと普通のたらこの違いは、味付け加工がしてあるかどうかです。
味付け加工が施されていないものを生たらこといい、味付け加工がされているものをたらこと呼んでいます。