「ピペット」と「スポイト」の違いとは?分かりやすく解釈

「ピペット」と「スポイト」の違い専門用語・業界用語

少しの液体を吸い取りたいときは「ピペット」を使いますか、それとも「スポイト」を使いますか。

この記事では、「ピペット」「スポイト」の違いを分かりやすく説明していきます。

「ピペット」とは?

分析用化学実験器具の一つです。

一定体積の液体を正確に採取するために用います。

先端が細く中央部がやや太い目盛り付きのガラス管製で上端に口またはゴムキャップをつけて試薬を吸い上げます。

ホールピペット、メスピペット、駒込ピペットなどの種類があります。


「スポイト」とは?

インク、薬液などの液体を吸い上げて他の物へ移すときに使います。

一端にゴム袋などの付いたガラスなどの細管です。


「ピペット」と「スポイト」の違い

「ピペット」「スポイト」の違いを、分かりやすく解説します。

「ピペット」「スポイト」は両方とも少ない液体を吸い取って他の容器などに移すときに使う器具ですが、目盛りが付いているかどうかが違い、それによって使う目的も違ってきます。

「ピペット」は一定体積を計測して液体を吸い取る器具のため目盛りが付いており、実験器具として使われることが多くなります。

「スポイト」は少しの液体を別の場所に移せるだけで目盛りが付いていないため、日用品として使われる機会が多いでしょう。

「ピペット」の例文

「ピペット」の例文を紹介していきます。

・『駒込ピペットで3mgの水酸化ナトリウム水溶液をビーカーに入れてください』
ガラス管の上部に膨らみがあり上部にゴム球を付けて吸い上げるものを駒込ピペットと言います。

スポイトに言い換えると正確な容積が分からなくなってしまうため、他に測定器具を用意することになります。

「スポイト」の例文

「スポイト」の例文を紹介していきます。

・『私は赤ちゃんにスポイトで薬を飲ませています』
「スポイト」は便利な日用品として様々な場面でよく使われます。

「ピペット」が家に置いてあることはあまりないため言い換えられないでしょう。

まとめ

「ピペット」「スポイト」は両方とも少量の液体を吸い取り別の場所に移したいときに使う道具ですが、目盛りの有無と使われる目的が違います。

「ピペット」「スポイト」も小さなスプーンにはできない役割を果たす、陰の立役者のような存在です。

使い方を知っておくと役に立つときが来るでしょう。