「聞く」と「聴く」と「訊く」の違いとは?分かりやすく解釈

「聞く」と「聴く」と「訊く」の違い生活・教育

この記事では、「聞く」「聴く」「訊く」の違いを分かりやすく説明していきます。

「聞く」とは?

「聞く」「きく」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「物音や声を耳で捉える」という意味で、聴覚を使って音声を感じ取ることです。

2つ目は「人の話を情報として受け入れる」という意味で、耳で捉えて内容を認識することです。

3つ目は「人の意見や要求などを受け入れる」という意味で、人の話に耳を傾けて認めることです。

4つ目は「においの種類や良し悪しを鼻で感じ取る」という意味で、香りを通じて、様々な趣を感じ取ることから来ています。

上記に共通するのは「聴覚を使って捉える」という意味です。


「聞く」の使い方

「聞く」は動詞として「聞く・聞いた」と使われたり、副詞として「聞いて」と使われたりします。

基本的に、聴覚を使って物音や音声を捉えることや、耳で捉えた情報を理解したり受け入れたりすることに使われる言葉です。


「聞く」の例文

・『毎晩夜中に天井裏からネズミの足音が聞こえる』

「聴く」とは?

「聴く」「きく」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「注意して耳を傾ける」という意味で、人の話や演説などに集中して耳を傾けることです。

2つ目は「音楽など音声を、感覚を働かせて識別する」という意味で、音楽などを味わいながら鑑賞することです。

「聴く」の使い方

「聴く」は動詞として「聴く・聴いた」と使われたり、副詞として「聴いて」と使われたりします。

基本的に、音声に注意して耳を傾けることや、音楽を味わいながら楽しむことに使われる言葉です。

「聴く」の例文

・『レコードでクラシックの名曲を聴く』

「訊く」とは?

「訊く」「きく」と読みます。

意味は、「人にものごとを問うこと」という意味で、分からないことを人に質問することです。

「訊く」の使い方

「訊く」は動詞として「訊く・訊いた」と使われたり、副詞として「訊いて」と使われたりします。

基本的に、分からないことを人に問うことに使われる言葉ですが、一般的には「聞く」が使われることが多くなります。

「訊く」の例文

・『交差点で出会った人にコンサートホールまでの行き方を訊く』

「聞く」と「聴く」と「訊く」の違い

「聞く」「聴覚を使って物音や音声を捉えること」「耳で捉えた情報を理解したり受け入れたりすること」という意味です。

「聴く」「音声に注意して耳を傾けること」「音楽を味わいながら楽しむこと」という意味です。

「訊く」「わからないことを人に問うこと、一般的には『聞く』が使われることが多い」という意味です。

まとめ

今回は「聞く」「聴く」「訊く」について紹介しました。

「聞く」「耳で捉える」「耳で捉えて理解する」「聴く」「音声に耳を傾ける」「音楽を鑑賞する」「訊く」「分からないことを問う」と覚えておきましょう。