「保護」と「庇護」と「擁護」の違いとは?分かりやすく解釈

「保護」と「庇護」と「擁護」の違い生活・教育

靴を長持ちさせる方法として、防水スプレーをかけるという方法があります。

元々は雨などから靴を保護するのが目的である防水スプレーですが、実は靴の表面に薄い膜を貼ることによって、水分以外にも汚れやスレ等からも保護できます。

ただ、かけ過ぎると内部まで侵入して、逆に靴を痛めることにもなるので注意が必要です。

さて、ここで使用した「保護」と言う言葉はどういう意味なのでしょうか。

また、同じような意味を持つ言葉として「庇護」「擁護」がありますが、これらはどう違うのでしょうか。

この記事では、「保護」「庇護」「擁護」の違いを分かりやすく説明していきます。

「保護」とは?

「保護」とは、「保」「大切にする」で、「護」が護るという意味なので、合わせて「大切に護る」という意味になります。

もっとも一般的に使われる言葉で、護る対象も、何から護るかも限定しない便利な言葉です。

英語では、「protect」がぴったりです。


「庇護」とは?

「庇護」とは、「庇」が、「太陽から庇うひさし」という意味なので、合わせると「庇って護る」という意味になります。

「両親の庇護のもとにすくすくと育ちました」のように、主に弱い立場の人間や物体を強いものから護るという意味合いが強くなります。

英語では、「defend」でしょう。


「擁護」とは?

「擁護」とは、「擁」「抱きしめて助ける」という意味の文字なので、合わせて「優しく助けて護る」というようなニュアンスの言葉です。

一般的には、「SNS状での匿名の暴力から擁護しています」のように、相手が攻撃してくる場合が多いと言えます。

英語では、「patronize」が近いでしょう。

「保護」と「庇護」と「擁護」の違い

「保護」「庇護」「擁護」の違いを、分かりやすく解説します。

これらの言葉は、皆「何かから護る」という意味であることは同じです。

ただ、違うのは「何から」護るのかということです。

「庇護」とは、「様々な悪いもの、強いものから」「弱いものを」護るという意味で、「擁護」とは、「攻撃してくるものから」護るという意味合いが強く、「保護」に関しては、そのほかの全てのものから護るということになります。

すなわち、「保護」を使用すればどんな場合でも大丈夫なのですが、そのほかの2つを使用する場合は相手が何かを明確にする必要があるということです。

まとめ

この記事では、「保護」「庇護」「擁護」の違いを説明してきました。

序文で、靴を長持ちさせるための防水スプレーに関して述べました。

高価なスニーカーなどをコレクションする人は多いですが、その人たちにとっては長持ちさせることは死活問題です。

特にスニーカーにとって一番の敵は「加水分解」です。

これはスニーカーの底等に使われているウレタン系の素材が空気中の水分を吸収してボロボロに崩れてしまう状況を言います。

これは一般的には避けられないものとしていかに延命するかが課題になっています。