「慈しむ」と「愛しむ」の違いとは?分かりやすく解釈

「慈しむ」と「愛しむ」の違い生活・教育

この記事では、「慈しむ」「愛しむ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「慈しむ」とは?

「慈しむ(いつくしむ)」とは、自分より弱い立場や下のものを、愛情を持って可愛がり、大切にすることを言います。

「慈しむ」を使った例文をいくつかご紹介します。

『彼女は愛らしい動物たちを慈しむ』、『親は我が子を慈しむ』、『すべてのものを慈しむ心を育てる』、『彼は慈しむような眼差しで彼女を見つめた』、『自然と慈しむ気持ちが心の底から湧いてきた』「慈しむ」と似た意味を持つ言葉としては、「愛おしむ(いとおしむ)」「愛情を注ぐ」、あるいは「可愛がる」などが挙げられます。


「愛しむ」とは?

「愛しむ(いとしむ)」とは、愛情を持って可愛がることを言います。

また、可哀想(かわいそう)、不憫(ふびん)に思うなどの意味もあります。

「愛しむ」を用いた例文をいくつか挙げてみます。

『彼女は家の庭にやってくる野鳥を愛しむ』、『両親は私を本当の子供のように愛しむ気持ちで育ててくれました』、『人は愛しむ存在ができると、強くなれるものである』、『彼は彼女を愛しむ気持ちが強い』、『ペットを家族同様に愛しむ姿は微笑ましい』「愛しむ」と似ている言葉は、「愛おしむ(いとおしむ)」「愛でる(めでる)」、あるいは「慕わしい(したわしい)」などがあります。


「慈しむ」と「愛しむ」の違い

「慈しむ」「愛しむ」の違いを、分かりやすく解説します。

「慈しむ」とは、自分より弱い立場や下のものを、愛情を持って可愛がり、大切にすることを意味します。

一方、「愛しむ」は愛情を持って可愛がること、または可哀想(かわいそう)、不憫(ふびん)に思うことを言います。

「慈しむ」「愛しむ」はどちらも愛情を持って可愛がることですが、「愛しむ」はさらに可哀想(かわいそう)、不憫(ふびん)に思うことと言う意味も含まれている点が異なります。

まとめ

「慈愛」と言う言葉がありますが、まさに「慈しむ」「愛しむ」の両方の意味があると言えるでしょう。

世の中の多くの人が「慈しむ」「愛しむ」、あるいは「慈愛」の気持ちや心を持っていれば、世界はもっと豊かで幸福に満ちたものになるでしょう。

きっとおそらく誰の心の中にも、「慈しむ」「愛しむ」と言った気持ちがあるのでしょう。

ですが、それに気づかないまま、表面的な感情や、誰かの心無い言葉に反応し、左右されてしまっているのかもしれません。

自然と「慈しむ」「愛しむ」気持ちが湧き上がってくるようになるには、その対象が現れたり、自分自身の心を成長させていくことが必要なのでしょう。

一人一人が身近な存在のものを慈しんだり、愛しむようになりたいものです。

その上で、さらにその対象を広げていき、世界平和や地球環境など、大きな世界を守る意識を持ち続けることで、世の中がもっと良くなっていくことでしょう。

そのためにも、まずは目の前のできることから始めていきたいものです。